電子レンジ

のんびりとした夏休み

家で暇をもて余しているであろう

神川さんは今日も今日とて話し掛けてきた。




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「電子レンジって素敵よね?」


「家電にハマってるのか?まぁ、あれも無いと困るよな!」


「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「大きなお盆でくるくる回って熱々になるなんて素敵よね?」




「…?え?電子レンジってそうゆうもんだろ?」


どうした?変態的発言を感知出来なかったぞ?

何か見落としてるのか?



「つまり、花びら大回転よね!」


「花びら大回転?」


何か聞いたことはある…けど

よく知らない…くそ!突っ込めない!


「突っ込めないようね…突っ込むところは沢山あるのになんて皮肉!」



「お前、何かキャラ違うよ!?」 


どうしたんだ!?



「いえ、たまには秋兎くんも攻められたいんじゃないか?ってパパが」



「凛さんと今度サッカーをするわ」


もちろん凛さんのボールを使って


「それはそうと花びら大回転って何かしら?」



「いや、お前も知らんのかい!」


変態女王の知識に無いだと!?



「いえ、単語は知ってるのよ?あとエロいってこと…エロいってこと!」



「二回言うな!大事なことか!」


「でも、花びらは分かるわ…エロいわ。」


「エロ…い…のか?」


まぁ、イメージは分かるよな

何とは言わんが連想はさせる



「大回転ってなに?」


「すぅー…何だろうな?」


大回転…大回転…


「裸で…回るのかな?」


「それ…エロいけど…ストリップと何が違うの?」


「何のため頼もなく言うな!?…いや、分からんよ…そもそもストリップもよく知らんよ」



「大人の世界は複雑ね…あ、大人居たわ」


「冷蔵庫にオカズ入れる大人なら確かに知ってるかもな」


「聞いてくるわ」


「たのむ」


調べればいいんだろうが

出来れば自分達で聞いてたどり着きたいもんな!

知ってる人が居るなら聞く!



10分後___




「ねぇ…秋兎くん」


「お、わかったか舞!何だった?」


「お、お花が沢山咲いてるって意味らしいわ」


「絶対嘘だろ?」


「う、うるさい!いい秋兎くん!調べたらダメだからね!嫌いになるわよ!じゃあね!」



「な、何だよ…」


あいつがあれだけ取り乱すとは…

調べよ……やめよ嫌われてまで得たい知識じゃないわ

別に。

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