明晰夢の片思い

towa

序章「就寝前」

 「二度と後悔したくない。」

 我儘を唱えたその夜はやけに長く感じた。信じたくない目の前の景色が、まるで消えていくように僕は夢の中に落ちていく。意識が次第に途切れていく時、僕が見たものは「真っ白な世界」だった。

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