第6話 答えはグ○グルが教えてくれる
問題…新型コロナワクチン打ったら腕が痛くなったり肩が上がらなくなる理由を答えよ。
八木教授「さあ…解答編のスタートだ…」
田中「一応…ルール確認なんですけど、前回の新海教授みたいに真面目に解答しちゃダメって事ですよね?」
八木教授「真面目に解答しちゃいけない訳ではない…ググって調べた答えをそのまま言おうとするなって事だ…」
新海教授「おい!俺はググってねえぞ!」
八木教授「黙れ!カンニング野郎!!」
田中「お…おお…理不尽…」
八木教授「なぜ?ググって調べた事を解答しちゃいけないか?確かに、ググれば大体の答えは出てくるだろうし高速で解答を出せる。だけどな。考えて答えを出す力が無くなる」
田中「確かに、考えて答えを出す力が無くなるとは思いますが効率的に解答を知る事が出来るかと」
八木教授「ふん。君は、自分の意見を述べよと言われた時にググるので待ってくださいって言うのか?待たせた挙げ句、出した答えが色んな奴が手垢まみれにした意見を自分の意見ですってドヤ顔で出すのかい?」
田中「う…それは」
八木教授「そんなもの猿でも出来る事。だが、求められるのは、苦悩して苦労して搾り出した自分の答え。その答えに辿り着く過程が真の思考力の成長に繋がるんだ!」
田中「なんか…いつになく、まともな事言いやがる…」
八木教授「さあ…君の出した答えはなんだい?」
田中「僕が出した答えは…腕や肩が上がらなくなる事で、コロナウイルス感染に繋がる外出の抑制です。だって、腕や肩が痛かったら、わざわざ外出したいと思わないですし」
新海教授「まあ…正解は違うがな」
八木教授「黙れ!カンニング野郎!!人の捻り出した解答を否定する前にカンニングしてしまった自分の衝動をまず、否定しろ!!」
新海教授「だから、カンニングしてねええって言ってんだろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
田中「うわあ。なんかめっちゃ恥ずかしい…」
新海教授「その恥ずかしさが成長へのいしずえとなる。さあ。正解を言おう…正解は…」
田中「一体…正解とは…」
新海教授「いや…正解最初に俺が言おうとしてたんだけど…」
八木教授「まず、正解に辿り着く過程から説明しよう。コロナワクチンを打つ際は、利き腕とは逆の腕に打つ…日本人の大多数が右利き…という事は、コロナワクチンを打つのは左腕…ここから、正解を導き出した!」
田中「一体!左腕に何の秘密が…!!?」
八木教授「正解は…封印されし左腕の悪魔の力が解放されようとうずいているから!」
田中・新海教授「はぁ?」
八木教授「まず、左腕にコロナワクチンが打たれる事により、悪魔の力が解放されようとする!だが、人間の潜在的意識の奥深くに眠る悪魔を封印する力がそれを抑えようとする!悪魔の力が解放されようとする力とそれを封印する力がぶつかり合う反動で腕や肩が痛くなってるのさ!」
田中「おい…ふざけんな…何が、その恥ずかしさが成長のいしずえだぁ?」
新海教授「ああ?悪魔の力ぁ?お前の脳みそは中2からずっと封印されてるのか?」
八木教授「え?何?2人とも怖い顔して…」
田中・新海教授「ググって正解調べてこいやぁぁぁっ!!?この中2病がぁぁぁっ!!?」
その後、八木教授はググって正解を知りましたとさ。
天才?八木教授の日常 山羊 @yamahituzi
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