第4話 作者のその時の心情を答えよって言われても問題作った人は、その時の心情知ってんのか?
八木教授「あー。間違えて振り込まれた4600万円を『オンラインカジノで溶かしました』って言ってみてえ」
田中「おいぃぃぃっ!!出だしから問題発言やめろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
八木教授「ふと思った事がある。本作『天才?八木教授の課外授業』って東大受験小説じゃん?それなのに、東大受験テクニック的な事やってなかったじゃん」
田中「何を今更wあれは、東大受験小説の皮を被った娯楽小説ですよw」
八木教授「そこでだ!!真面目に東大受験に役立つかもしれない問題をこの小説を通して出して行こうと思う!」
田中「いや。作者が馬鹿なのにそんな問題出せる訳ないでしょ」
八木教授「痛い所つくな。このカクヨムを通して出来る事…それは!受験に役立つかもしれない『現代文』攻略!!」
田中「うわぁ。自分でむちゃぶりして自分のクビしめてんじゃん…」
八木教授「冷静に考えてみろ!『吾輩はねこである』の夏目漱石のとある文章を書いた時の作者の心情を答えよってあんじゃん?あれの答え確かめようないからね。腹減ったなあぐらいにしか思ってないかもしれないからね!」
田中「んなわけねえだろ!!」
八木教授「ってなわけで!受験に役立つかもしれない現代文問題だすよー!」
田中「絶対にクソ問題だ…」
問題…Aさんは、手違いで間違えて役所から振り込まれた4600万円が自分の銀行口座に入っている事を役所の人間が教えてくれて知りました。間違えて振り込まれた4600万円を返還する為に、後日、役所の方とAさんは一緒に銀行に向かいました。銀行の前に着いた時にAさんは神妙な面持ちで『今日じゃなくて来週でもいいですか』と言いました。
この時のAさんの心情を簡潔に語れ。
八木教授「さあ!解けるもんなら解いてみろ!」
田中「待て待て待て待てええええ!!何、リアルタイムなやつを問題にしてんの!?ねえ!?バカなの!?」
八木教授「『待て待て待て待てええええ!!何、リアルタイムなやつを問題にしてんの!?ねえ!?バカなの!?』がこの時Aさんが思ってた心情か…それが答えか?受験を舐めてんじゃねええ!!」
田中「受験舐めてんのお前だろがいい!!」
八木教授「真面目に考えてみろ。問題はテスト用紙にだけあるんじゃない!この何気なく暮らしている日常にあるんだ!」
田中「何上手い事言って誤魔化してんだクソ教授!!まあ、真面目に考えると、銀行直前になって、このまま返還するのは勿体ないって間が差したとかじゃないすか」
八木教授「ファイナルアンサー?」
田中「ミリオネアかよ!なんかそのなんとも言えない顔ムカつくからやめろ!!」
八木教授「結果は…不正解!!」
田中「え?じゃあ、正解はなんなのさ」
八木教授「バカやろう!エスパーじゃねえんだからその時の心情なんて一字一句正解出せる訳ねえだろ!!」
田中「やっぱ、クソ問題だわwこれw」
八木教授「だがな、この時の正当解に近い模範解答ってやつはあるんだ」
田中「え!!それはなんですか!?」
八木教授「この模範解答を答える前に、その時の事態を整理する必要がある。まず、八木流方程式に当てはめると、この時の曜日は、金曜日!!そして、時間は、14時50分だった!!」
田中「うわぁぁっ!漂うクソ回答感…」
八木教授「金曜日…14時50分…銀行の窓口が閉まる時間は大体、15時かつ平日のみ…4600万円もの大金となると、窓口しか扱えないし、この機会を逃すと、来週になってしまう…この数々のキーワードから八木流方程式の出した答え…この時、Aさんが考えていた事は…」
田中「え…なんか…それっぽい感出してくるな」
八木教授「『やっば!!めっちゃうんこ漏れそう!!』だ!!」
田中「ぜってえ違ええええからぁぁぁぁっ!!」
八木教授「ただ、うんこ漏れそうなんでトイレ行っていいですか?なんて恥ずかしい事は言えない…だからこそ!!うんこ漏れそうという事を察せられず、何か意味ありげな感じを醸し出して、絞り出した言葉が「今日じゃなくて来週でもいいですか」だった。その後、役所の人と別れたAさんは、全力ダッシュでトイレでうんこしましたとさ。めでたしめでたし」
田中「めでたしめでたしじゃねえよ!!人生の大切な時間を一番無駄にしたクソ問題じゃねえかぁぁぁっ!!」
八木教授「クソだけにな…フフ」
田中「何も上手くねえからな!!」
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