怪獣の歌
響け
怪獣の歌
どこまでも響き渡って
反響した音でもって
僕を安心させてくれ
轟け
怪獣の歌
僕の鼓膜さえ引きちぎって
最後に聞く音を
君の声にしておくれ
また、風が吹いている
少し油断すれば吹き飛ばされそうな
強い、風の中で僕は
貴方の言葉ばかりを反芻している
さらば
怪獣の君
貴方がいない日々は
目眩がするほどに
おぞましいほどに
苛立つほどに
平穏なことでしょう
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