糾弾

「あいつは罪人だ!ここに罪状もある!」


怪獣が根っからの悪であることは稀だ。

大抵は彫刻のように外から外から作られていく。

そして、彫刻者はそれに気づかない。

いつの間にか悪は肥大化し怪獣は暴れる。

人間社会では、当たり前のように怪獣が生まれ、

当たり前のように、その首をもがれている。

誰もその怪獣の背景など気にしない

見ない

見ないふり

見ない

見ない

見えない

見ないふり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る