恋
あの日君に出会った時から
気づかないくらいの速さで
僕の体に恋が滲んでいった
まるで体の細胞が
変わっていくかのように
少しずつ僕の一部になった
縮小された極彩色
その恋の色はシンプルながら
ありとあらゆる色を宿していた
心躍る夜には
貴方の声があり
清々しい理由には
貴方の笑顔がある
私は色とりどりに飾り付けられていく
貴方の手によって
貴方の見えない筆によって
私はもう何ものにも染まれないけど
きっとこれからも貴方が
私を描き続けてくれるはずだ
恋は単一でも単色でもないのだから
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