黒猫

俺はくるりと向きを変えた。長居は無用だと思った。

だがしかし。

にゃーんという懐かしい声とともに

俺の足になにか暖かいものがまとわりついたのだ。

「え」

下を見ると黒猫だった。

まさか、と思った。


この猫、もしかして。


「クロスケ」


俺は俺が名前を付けた黒猫の名前を呼んだ。

すると、にゃーん!と鳴き声が返ってきたではないか!


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