Red Over

「ねぇ、何か荷物届いてたよ。」

「なんだろ、軽いなこれ。」

彼は送り主の分らないい小包を、躊躇い無く開く。

「何かも分かんないのに、よく開けられるね。」

包の中には真赤な箱とメッセージカードだけ。彼はカードを一瞥して赤い箱を開ける。出てきたのは奇妙な木彫りの人形だった。

「何だこれ、いらねー。」

彼はそう言いながら、靴箱の上に人形を並べる。そこには奇妙な置物の列が出来ている。

「レッドオーバー?って何?」

カードにはそかしか書かれていなかった。

「意味なんて無いよ。子供の頃に友達とスパイごっこして、そんときにレッドオーバー作戦だって。そいつが誕生日に変なもん送ってくる。」

「その人、何してる人?」

置物は余りに多国籍だ。

「さぁ、海外を色々回ってるらしい。きっとスパイなんじゃない。」

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