一心同体の火
仲仁へび(旧:離久)
第1話
俺達は、私達は、一心同体!
二人で一つの存在!
離れ離れになったら、弱くなって十分に力を発揮できない。
けれど、二つ合わさればすごい力を発するの!
ぼうぼう!
ほら、すごく燃えてるだろ!
ぐうううれいと!
わぁあああんだふる!
はああああぴねす!
ふふふ、へへへ。
羨ましいか?
そうだろう?
この強烈な力でなんでも消し炭にしてやるぜ。
さぁ、俺達の、私達の力を使って、敵に見せつけて!
「人質をとるなんて卑怯者ものめ! 我の言霊の力を見よ!」
俺達、私達の使い手である主は、敵に向けて言霊の力を開放。
言霊の力はこの世界に満ちる不思議な力。
言葉に宿る、聖なる力なのだ!
使い手は、その言霊の力を使って、凶悪な魔物を倒したり、犯罪者を倒したりする。
今は後者の場合!
使い手は、術式発動の補助具である杖を握りしめて、俺達、私達の名前を叫んだ。
「いでよ! すべてを焼き尽くす赤き炎! 我の目の前に立つふさがる者を焼き払え!」
とたんに真っ赤な火の塊が出現して、敵に向かっていく。
「ぐあああああ! おのれぇぇぇぇ!」
敵は燃え尽きて、人質は無事に開放。使い手にかけよってくる。
「素敵! あなたの炎はいつ見ても綺麗で、強烈で、素敵だわ!」
でしょでしょ?
だろだろ?
ハッピーエンド!
俺は火で、私は火。
けれど二つあわせれば炎。
どんなものでも焼き払えるのよ。
一心同体の火 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます