お話修行目線で映画感想:2022

山本Q太郎@LaLaLabooks

マーベルの良いところとサム・ライミの良いところが良い感じに良かったとにかく楽しい「ドクター・ストレンジ/ マルチバース・オブ・マッドネス」見た

Doctor Strange in the Multiverse of Madness(2022年製作の映画)

鑑賞:2022.5.13 記事公開:2022.5.15

監督:サム・ライミ 脚本:スティーヴ・ディッコ、スタン・リー


サムライミ、マッドネスと言われて見ないわけにはいかない。シン・ウルトラマンも迫っているので急ぎ劇場へ。ネタバレも喰らわずIMAXで無事鑑賞。


※※ ガチネタバレあります ※※


“マーベル映画はハルク以外は鑑賞済みのはず。ドラマは見ていない。

MCU自体にそれほどモチベーションはない”


映画はもう普通に面白く楽しかった。

心配だった「ワンダビジョンを見るべきか問題」は杞憂だった。何があったかは知らないが子供を失って寂しい気持ちは伝わってきたし、辛さは共感できた。幸せな他の宇宙の過程をちょいちょい覗き見ているウチに魔道書に取り込まれてしまったのだろう。悪口を言われてないか心配で確認しているウチにSNS中毒になってしまうようなものだろうか。


あちこちで顔を見るせいで気づかなかったけど、タイトルとしてはまだ2作目でした。万華鏡のような映像アートの世界が楽シミのシリーズだけど、今回は少し控えめだった。代わりに魔術描写がオカルト寄りで好みとしてよかった。ラストのゾンビ展開も楽しくてアガッた。多分脚本家チームが、サム・ライミがやるならと言うことで出てきたアイデアの気がする。思いついた時はきっとみんなで朝まで飲み明かしたことあろう。ノリノリでよかった。


キャストはみんな普通に良かったけど、マルチバースな女の子は新キャラなのに馴染んでてよかった。

ストレンジの最後に愛を伝えるシーンもよかったし、ダメな側面が親近感をモテる展開だった。ワンダさんもとてもよかった。強い描写もいろんな見せ方で見せてきて面白いし、ホラー描写もいい感じ。ゆえに最後の切なさもグッとくる。どちらかと言うと、主役は彼女だったんじゃないかとも思える。

イルミナティチームはコンプラ対応で面白かった。元宇宙のモルドはどうなったかは気になる。

ワンダさんは誰かと結婚して家庭を作る選択肢はないのだろうか?聞いちゃいけないことなのかな?


○企画意図

MCUの一環なので一口には難しい。ドクター・ストレンジの続編は作られなければいけないので作られている。として、前作の監督スコット・デリクソンさんと意見が別れるほど譲れないものがあったらしい。MCU全体の立ち位置が優先されるだろうとは思う。他の作品と被らない要素としては、魔術、アジアンテイストもほかでは見かけない。で今回付け足されたのはちょっとホラーっぽい怖さ、オカルトっぽさだろうか。ノーウェイホーム以前からマルチバースが今後の展開の舞台として着々と準備されているようなので、アメリカというキャラクターを出すのが、MCUとしての作品のワークの一つではあると思う。


○見どころ

役者がいいのはキリがない+今作だけの特徴ではないので置いておいて、映画としては(MCUが得意とする)目眩がするようなめくるめく展開と想像力の限りを尽くしたリッチなCGビジュアル。魔術表現の一環として建築物が万華鏡のように変化するビジュアルがドクター・ストレンジブランドのアイコンではあるが、今回は割と少なめ。見応えがあるのは、ワンダの「すげー強い表現」だろうか。魔術が強い、執念がすごい、残忍でホラーっぽく怖い、イルミナティとはいえキャプテン・マーベルの立ち位置のキャラでもやっつけれる、なんでもできる。と破綻してるかどうかはおいておいて、いろんなワンダすげー表現が味わえて楽しい。

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