第154話 バックカントリー

 遭難事故が多くて批判的なコメントが多く目立ちますが、きちんとガイドがついているバックカントリースキーを売りにしているスキー場もあるので一概に批判しないでね。


 私が、好きな「あてま高原ベルナティオ」ではスノーシューで山を散策するアクティビティーがあります。うさぎの足跡や春の雪の山野を巡りエコロジーなツアーがあります。


 ただ単に、バックカントリーを批判だけしている人は、自然の豊かさを味わったことがないのでしょう。ガイドをつけて行うこともあるのです。


 昭和の時代でした。新潟のおじいちゃんの家を春先に訪れました。

 春先は放射冷却でつもった雪がガチガチに固まってその上を歩く遊びが新潟にあるのを教えてもらいました。「み渡り」といいます。

 たしか宮沢賢治の小説にもそのような話があったと思いますが、東北では別の言い方したと思います。


 ノルディックスキー、いわゆるかかとを固定しないスキーで、春の山をめぐるのです。晴れて空気も綺麗で、青空の下、白くつもった雪が輝いて、雪に埋もれた神社の鳥居をみたり、林の中をスキーを履いてめぐるのです。

 おじいちゃんのスキーは軍隊仕込みです。高田連隊のガチのやつ。

 日本のスキー発祥の地でレルヒ少佐直伝です(ほんまかいな)


 スキーはもとから、軍隊が山を歩いて敵を狙撃するという任務からできたものなので、そもそもバックカントリーがスキーの始まりです。だからレルヒ少佐から軍事訓練として最初に導入されました。

 スイスやフランスはエリート部隊。たしかアルプスの少女ハイジの「おんじ」(おじいさん)はその部隊だったと思いましたが。


 真剣での剣術がバックカントリーで、ゲレンデのスキーが竹刀で打ち合う剣道です。


 バックカントリーは「なだれの兆候がわかる」とか「雪庇のどこが危険か」がきちんとわかる人が楽しめばいいのです。普段雪国で生活している人が行うことは私は否定しません。きちんと危険を回避する能力があれば大丈夫です。


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