第131話 鳥インフルエンザ
先日、新潟県内の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した。約130万羽だという。
鳥インフルエンザには三つの問題がある。
1 あまり知られていないが、新潟は養鶏が盛んな県である。今回の養鶏場は鶏卵では新潟県内シェア2割という大規模であり、供給や価格上昇がたまご製品全体に懸念されていること。新潟県は食品産業が多いので連鎖的に食品の全般にわたり価格上昇の懸念があること。
関東あたりのケンタッキーのチキンなどは新潟県などで生育されているようである。
2 季節性インフルエンザは渡り鳥が運ぶという説があり、今年は鳥インフルエンザが全国各地で発生している。殺処分は、人への感染の懸念が払拭されていないから行う措置である。これから春にかけて強い毒性のインフルエンザの流行が起こらないか懸念される。マスク生活は当面継続だろう。
3 新潟県内ではデンカがインフルエンザワクチンを生産しているが、ワクチン必要な採卵養鶏場が近隣にある。デンカはシェア2位くらいの大きなワクチン製薬会社である。全力で鳥インフルエンザの拡大措置を行っているが、ワクチン用採卵養鶏場が被災すると、インフルエンザワクチン供給にも悪影響を及ぼすこと。
つまり、鳥インフルエンザというのは、最悪の災害が現実に迫っているということである。
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