質問箱返答コーナーその1と変な格好の3人

「現在21時30分になりました。新モデル発表後に少し休憩を挟みまして先日募集させて頂きました質問箱の返答コーナーへ移りたいと思います・・・がお三方?その恰好は何ですか?」

「え?着ぐるみ?」

「着ぐるみじゃな。」

「それぞれのモチーフの着ぐるみだな。」


ティスは毛むくじゃらな着ぐるみ。ネスは首長竜っぽい着ぐるみ。狐狼はツチノコの着ぐるみで配信画面に映し出されていた。


「もしかして返答コーナーそれで行くんですか?」

「儂のモデル紹介の最後の方に言っておったからのぉ。そのつもりじゃろ。」

「俺のは皆見慣れてるだろうし問題ないだろ。」

「ボクも問題はないね。なんと言うかこれはこれで新鮮。」

「確かに言ってましたね。なら気にしないで返答コーナー行ってみましょう。」


コメント

・待ちに待った返答コーナー・・・あれ?

・3人の格好が・・・

・着ぐるみだー

・ティスさんはなんかモコモコしとる

・ネスさんのは恐竜っぽいなー

・見慣れた着ぐるみな狐狼さん

・これはこれでありだなぁ

・みんな可愛いわぁ・・・


「ではまず報告なのですが質問箱へ送られてきた質問の総数です。被った質問も全て含めての集計となります。『81324通』だそうです。かなり多いですねこれ。」

「「「予想以上に多い!?」」」

「そんなの注目されてないと思ったから3桁行けばいい方とか思ってたからなぁ・・・。」

「儂もそんなもんじゃのぉ・・・。」

「ボクは下手したら2桁とか思ってたよ・・・。」

「・・・お三方?自分たちの注目度気にして無さすぎでは・・・?僕もそうですが他の方達の雑談配信中に0期生の先輩方ってどんな人?とか色々聞かれましたよ?」

「「「はぁ・・・。」」」


コメント

・8万越えの質問

・多すぎ多すぎ・・・

・0期生の方々は自分たち過小評価し過ぎぃ!!

・確かにみんなどんな人~?とか色々聞かれたねぇ

・返事に力がないww


「お三方とも自分の事より他人のとこ優先な人達ですからねぇ・・・。そのおかげで僕たちアルヴィオン所属Vtuberがあるのだから頭が上がりませんよ・・・。」


なにか諦め口調で感謝の言葉を述べるハルトだったが気を取り直したのか返答コーナーへ軌道を戻し進めていく。


「では改めて返答コーナーへ行きましょう。まずはもっとも多かった質問から行きましょう。その後はこちらでランダムに選んだ質問へ返答とさせて頂きます。」


『1期生や2期生にあったグループテーマ。0期生のグループテーマは何でしょうか?』


「流石にこれが一番多かったですね。それぞれの期生にテーマがあって0期生に無い訳がないはずですし。それにアルヴィオンの全Vtuberの『名付け親』が考えて無い訳ないですよね。」

「本当その時の思い付きだったからなぁ・・・。あまり考えてなかったんだよ。」

「かなりやっつけじゃったなぁ。」

「それでもきっちり考えてるのがすごいと思うよ。」


そう0期生のテーマはかなり適当に考え付いたものだったのだ。いつか消えて後継たちに任せようと思っていたからだ。


「それでは狐狼さんテーマ発表をお願いいたします。」

「まぁ・・・そうだな。恐らく薄々気が付いてるリスナーも居るだろうが未確認生物、UMAだな。俺はツチノコ、ネスはネッシー、ティスはイエティだな。」


コメント

・待ってました!

・果たしてテーマは何だろうか

・多分これだろうとは思ってるけどやっぱ聞きたいよね

・未確認生物

・UMA

・狐狼さんは広報配信で見てたけど。湖の人と雪山の人だったかー

・さてどんな思いが込められているのか・・・


「さっきも言ったがかなり適当に考えたんだよ。俺たちの立場上どうしてもな。」

「そもそも儂らは1期生がデビューするまでの下地。つまりはテスターだったんじゃよ。」

「うんそう。これは狐狼さんから事前に聞かされてたことだったからね。ボクたちもそれを承知で受けたんだ。」

「配信技術のあった連中に聞きながら猫たちがデビューするまでの間にその技術を自分たちの物にして自分たちでも配信が行えるようにする。そしてデビュー後はそのサポートをする。そこまでが本来俺たちの仕事だったんだよ。」

「だからボクたちが0期生と呼ばれるのは本来あり得ないことだったんだ。テスターとしての仕事が終わり次第ボクたちは本来の裏方業に戻ることになってたからね。」

「じゃなぁ。だからこそ今0期生と呼ばれこんな大量の質問を貰うことがすごい不思議なんじゃよ。」

「だってボクたちがテスターとして配信活動してたのはたった1だったんだからね。」


コメント

・・・・え?

・1期生デビューまでのテスター・・・?

・配信技術持ちは居たけど配信する人たちに技術が無かったのか

・その技術をものにするためだけの配信活動・・・その後はサポートに徹するだけだったと

・は?!

・活動期間1か月半!?

・あれ?でもネスさんとティスさんはその後も配信してたんだよね?

・じゃあ何で箱推しの人たちが知らなかったんだ・・・?


「あー確かにそうですね。ネス先輩とティス先輩はその後も不定期に続けてらっしゃったみたいですが何か理由があったんですか?」

「あーそれはな・・・単純な話じゃ。」

「新しいシステムとかアプリのテストだね。そのままテスターをやってたんだよ。」

「うむ。じゃが配信をしていた場所が問題だったんじゃろうな。」

「そうだね。ボクたち二人はアルヴィオンの枠外で配信してたんだよ。」

「配信媒体自体は一緒だったんだがな。所属名が入ってない個人チャンネルな状態で配信してたのが原因だな。」


コメント

・あーなるほど 自社のVtuberたちが今後使うアプリとかのテストを受け持ってたのか

・いきなりこれ使えって説明書があったとしても分からねぇもんなぁ・・・

・アルヴィオンの枠外での配信だったのか

・所属名も入ってない個人系チャンネル属かぁ・・・そりゃ気が付かない・・・


「なるほど・・・。そういう事でしたか・・・。それ故にテーマはあれどもと言う事ですね。」

「そういうこったなぁ・・・。すまんね期待外れみたいな感じになって。」

「いやいやいや!そんなことないですよ!お三方やスタッフの皆様が下地を作って下さったからこそ今の僕たちがある訳ですから。」

「そう思ってくれるだけで儂らも報われるのぉ。じゃが今日からは儂らもハルトたちと同じ側じゃ。よろしくたのむぞ?」

「そうだね。狐狼さん筆頭もこちら側に来たことだし。ボクらも今まで通り新しいものが来たらボクらでテストして皆に使ってもらうことになるね。普通の配信もするけども。」

「そうだな。突然の事だったから当初は困惑してたが今となっては良い転機だったのかもな。」


コメント

・確かにそういう理由ならテーマはあれど持ってのは分かる

・期待外れではないかな?狐狼さん達のやってたことが知れて満足よ

・これは報われてる 確実に報われてる

・0期生みんなも配信者側 みんなで遊んでる配信が見たい

・それでも機材やシステムのテストは続けると

・と言う事は狐狼さんのMCとかもまた聞けるって事ぉ!?

・転機(社長の戯れ

・転機(歪マッマの即受け


「ではこの質問はここまでと致しましょう。5分ほどマイクを切らずの休憩を取ったのちに次の質問へ移りたいと思います。」


コメント

・はーい

・はーい

・( ´ ▽ ` )ノはーい

・りょうかーい

・(。・x・)ゞらじゃー




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作者から

次回からは他の返信コーナーになります。

0期生のテーマは本当に思いつきだったそうなので深くはないです。

狐狼さんにとっては突然な転機、2人にとっては待望の帰還。

1期生2期生にとってはお世話になった人が同じ側になったことの嬉しさ、憧れの人との共演が可能になったことの喜びがあるみたいですね。

自分自身が考えている事とは言え作中の人々が成長したりするのは楽しいです。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

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