第6話 持続可能な対応
されども、この国の
学問的には 整合性を求めることや誤差を修正し 完璧に近づけることは大いに奨励されることだが、政治的には必ずしも完璧を求めることは良いこととは限らない。時に その行為は罪人を増やし、世の中を暗くする要因ともなった。
そもそも、自分が間違っている可能性を肯定する姿勢こそが大切な研究や学問などと、状況に応じて 自分の回答を正解としていく政治や統治などとではおのずと相容れない部分があった。後者は相手があることであるから 騙し合いもあれば 綺麗事ですまない部分もある。つけ込まれないようにするために 突っぱねることもあれば、混乱を避けるために起点を設けて そこから遡及しない取り決めも定められていた。そこに、政治の行き過ぎを防ぐ意味で司法の
ただ、とは言っても、皇族数の減少は業務の負担拡大に直結することでもあり、喫緊の課題ではある。昨今、"SDGs"という言葉がよく聞かれるが、皇室においても先細りする前に、持続可能な対応が求められた。
この課題に応えるために、女性皇族に皇室に残っていただくという案が出されているわけだが、2021年に結婚された小室眞子さんのように、その決定が出される前に、若い皇族女性が次々と皇室離脱されることが懸念される。皇室の方の内心には立ち入ることはできないが、その負担は 私たち平民には計り知れないものがあることが予想された。
こぼれ話だが、第二次世界大戦前の1936年 英国王 エドワード8世が在位期間1年足らずで退位した。その逸話は "王冠を賭けた恋"として知られているが、それによって弟であるアルバートが国王として即位(ジョージ6世)。望んでもいない,押し付けられた国王の座に就いたジョージ6世は愚痴をこぼしたと言う。
なお、小室眞子さんの婚約者の方についてであるが、彼に限らず 古くから外戚問題は論じられていた。要は、障りのないくらいまで権限等に制限をかければ良い話だ。他者との会話を録音するなどの行為に対し、個人的な好悪の情はあるだろうが、必要以上に
ウィンザー朝(現英王室)
ヴィクトリア
‖—エドワード7世—ジョージ5世①—
アルバート
——エドワード8世②
∟ジョージ6世③—エリザベス2世④
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