第13話 写真に残された真実

「……………」



「…嘘…」




《この格好…私……》




私は下着姿だった。



《ヤられた…?》




全く記憶にない


一体、何があったの……?




私は、ふと枕元にある封筒が目に止まる。




そこには―――――




パサパサ……



写真だ。







「……………」




私がベッドに寝かされ、男の人が覆い被さり裸でいる写真が何枚もあった。


あたかも関係を、持っているかのように――――




「…どういう……事…?」





すると、ドアが開く。




「………………」



「目、覚めたかな?」



数人の男の人達。




「昨日は良かったよ」



「………………」



「来んなっ!!」




ドンッ


私は数人の男の人達を押しのけ出入り口に行くも鍵がかかっている。




「あー、無理、無理!」


「つーか、そんな格好で、外に出たら、もっと酷い目に遭うっしょ?」


「そうそう。ここはホテル街だし」




私は自分の姿に座り込むしかなかった。



「ほらっ!洋服着替えな!」


「さあ、今からゲームの始まり。つー事で彼女には付き合ってもらうぜ」


「ゲーム?」


「ほらっ!さっさっと着替えな!」




私は渋々着替え、すぐに目隠しされ、キスをされ何かを飲まされた。



「な、何…!?何か飲ませた!!」

「睡眠薬。しばらく眠っておきな!」





✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕




「南波さんっ!!」

「何だよ。騒々しいな。もっと静かにしろよ」


「静かに出来るわけないやんか!一大事やねん。アイツが来てへんねん!」


「えっ…?」


「希美ちゃんが学校に来てなくて電話も繋がらなくて連絡つかない状況で」




「………………」




「…そんな事だろうと思ったよ…簡単なものじゃねぇって事くらい」


「…南波さん…」


「お前らは戻りな!お前らが太刀打ち出来る相手じゃ…」



「それでも!」

「俺達が、じっとしているわけないって事くらい」

「南波さんも知ってるんちゃいますか?」



「………………」



「全く…お前らには敵わねーな」





そして―――――




「お前らは出来るだけ隠れてろ!良いな!?それに…アイツがここにいる保証もねーしな」






しばらくして――――




「予定よりも遅かったなーー。南波 了」


「…あんただったのか…全然辿りつかねーからおかしいと思ったよ…何の恨みがある?俺は、あんたの指示通りに刑務所に行った身分だけど?」


「だが、まだ、服役中じゃないか?」


「ああ、もちろん、脱獄したさ…だけど…彼女を取り戻したら俺は、戻る。これ以上遊んでたら死刑囚になりかねねーからな。彼女を、返してもらおうか?」




「は、離せ!」



「希美っ!」

「南波さんっ!」



行くに行けない。


お互い身動きとれないよう両手を掴まれている。




「彼女は今一度、みんなの相手してもらうからな」


「ふざけんな!その前に仲間が拉致ってヤったくせに!!」


「あー、確かに。アイツら良かったってさ。癖になりそうって言ってたな~。ただ、さっきは、お嬢さん眠っていたからね。今度は君も味わえるだろう」



私は更に両手を掴まれ、キスをされた。



《…えっ…?今、何か…飲まされた?》



私はすぐに吐き出した。



「何だ、気付いたの?…でも…少しでも効果あるからすぐに身体が疼くよ」


「私は負けないっ!」




ドカッ


私は相手の足を蹴る。



ドサッ



「痛ーーっ!」




遅いかかるもう一人は蹴っ飛ばす。




「…っ!」





更に、もう一人は、お腹を殴った。




「…っ…!」




「まあ、タチの悪いあんたらなら…次々に裏のヤバイルートから手に入れてるんだろうけどっ!」



「おいっ!!お前ら、高校生の小娘に何手こずってんだ!?」


「す、すみません!いや…女のくせに強い…」

「だったら奴等を呼べ!アイツらなら敵うまい」


「はいはーい。お呼びですか?」

「お前らに任せたぞ!」

「了解でーーす」



グイッと肩を抱き寄せられた。



「や、やだ!離せ!」



「希美っ!」


「おっと!お前は俺らが相手だぜ?」



お腹を殴られる南波さんの姿。





「南波さんっ!」



行こうとしたが、道を塞がれ、抱えられるように移動させられ、寝かさせると押さえつけられ、洋服を脱がされた。



「や、辞め…」

「おいっ!しっかり押さえろ!」

「オッケー!」



更に、グッと押さえられた。


身動きが取れない。


しかし負けるわけにはいかず、私はとにかく暴れ抵抗した。





「この女っ!じっとしやがれ!」




手が上がり、打たれた。





「………………」



ズキズキ痛むけど、負けるわけにはいかず相手を睨んだ





「ムカつく目しやがって!!」




再び打たれた。




「………………」



「お前、どんだけの男とやりあったか知らねーけど諦めなっ!俺に敵うわけねーんだよ!」


「どれだけの自信か知らないけど…あんたこそ、どれだけの女、傷付けたの?」


「な…に…!?」


「暴力奮ってどれだけの女泣かせたの?」


「…この女…」




再び打たれたそうになり、視界に見えたのは平手ではなく、拳だ。




「………………」




拳がおりてくる。


私は瞳を閉じた。
























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