転校先は不良(ヤンキー)校!? ―特別編― 〜南波 了〜
ハル
第1話 転校、引っ越し
「希美ーー、ちょっと良いーー?」
「はーーい、なぁにーー?」
私は、母親に呼ばれ、母親の元へと移動する。
「何?」
「大事な話しがあるの」
「うん」
「仕事の都合で引っ越す事になったんだけど…」
「…えっ!?」
「もちろん、あなただけでも、ここにいても構わないけど、どうする?」
「それは……」
母親は、私を一人で育ててくれた。
母親の実家にいる私達だけど……
「良いよ。私も一緒に行く」
「本当に良いの?」
「うん。仕方ないじゃん」
「…希美…」
そして、私は引っ越しをし、学校も変わる。
「…転校先って…男子校ーーっ!?いや…でも…ここ共学たよね…?」
一先ず、校内に入る。
通る度に注目されているのは言うまでもなく―――――
「我が校で良いんですか?」
「だって仕方ないですし」
「しかし、一応共学とはいえ男子校と全く変わらない状況ですよ」
「それは、分かっています!来てわかりました。でも、ここしかなくて」
「…そうで…すか?別の高校、手配しても良いんですよ?あり、元男子校で何かあったら親御さんに申し訳つか……」
バンッ
机を叩く。
「ひいっ!」
「あのっ!ここしかないんです!確かに女子は少ないかもしれませんが、家からの距離は、ここがベストなんです!元男子校なだけですよね?体力には自信あります!」
私は手続きを済ませると帰る。
「ヒュー、可愛いーー。転校生?」
「そうですけど?」
「ねえねえ、彼氏いたりすんの?」
「いません!あいにく、この容姿なんで」
真面目な雰囲気で存在する私。
ちょっと小細工しているのだ。
目が悪いわけではないんだけど……
「えーー、じゃあ俺達と付き合おうよ」
「ごめんなさーーい。私、男って大嫌いなんだーー。女の子が好き♪」
「えっ!?」
「君……そっち系?」
「だとしたら?」
「マジ!?しゃあ、男の良い所をおしえて……」
ドカッ
股間を蹴った。
「っ……この女…」
「バーカ!そういう軽い男が嫌いなの!ちなみに私の事甘くみんな!」
そう言って走り去った。
「全く!何なの!男って最低っ!」
私は性格がサバサバしている。
そして武術を祖父に教えてもらい、強い女として沢山の男とやりあった。
恋して 失恋して
さっきみたいに男を知らないみたいな言い方で襲われそうになった恋してもある。
だから男って苦手で嫌いに近い。
―――でも
本当の仲間だと思ったら男友達としてつるむくらい、全然平気。
―――そう――――
彼等に出会って
私の人生は変わっていくのだった。
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