第14話・ゴブリンキングとの死闘
ゴブリンキングとの戦闘胃が始まって10分以上の時間が過ぎたと思う。ぶっちゃけ時間の間隔が麻痺してきてどれくらい時間が経ったのかは正確には分からない。
今の所僕が少し、いやかなり不利だ。
まず。僕の攻撃が全くと言っていい程届かない。
魔法を投擲も格闘も僕の持つ攻撃手段が全て利かない。ダメージが全くと言っていい程入らなかった。
それだけゴブリンキングの皮膚が硬かった。厚かったのだ。
だけど、僕はひたすらに攻撃を続けている、例え今はダメージが入らなかくてもスキルを獲得してダメージが入るようになることを考えている。
ただもちろん、ゴブリンキングの攻撃は僕にはしっかりと入る、かすっただけで傷が出来、血が溢れる。何とか回避のスキルの効果もあり、直撃は免れているが直撃したら確実に致命傷でそのままゴブリンキングに嬲り殺されると思う。
命の危機をビンビンに感じている。
「お前。ちょこまかと逃げるな~~~~~~~」
ゴブリンキングが急に怒り出し、身体が真っ赤に変色する。
ドン
そして、その状態のゴブリンキングの放った一撃が地面に当たり、地面が抉れて大きく穴があく。さっきの何倍もの威力があった。
掠っただけでも致命傷となる。そんな未来が僕の頭によぎった。
ピコン
スキル【未来予測】を獲得しました。
副次効果として俊敏が10上昇しました。
お。凄く良い感じのスキルを獲得出来た。そしてそのおかげか、ゴブリンキングの攻撃の道筋が予測できるぞ。
凄い。これは凄い。次どんな攻撃をするか。どの方向に攻撃をするか。どういった動きをするかが、分かる。分かる。面白いように分かるぞ。
「ハハハハハハハハハ。きたぞ。これは素晴らしい。もうお前じゃあ僕には勝てない」
「何を生意気な事を」
そう怒鳴って僕を攻撃してくるが。全て未来予測と回避の力で簡単に回避する。
でも、まだ駄目だ。攻撃力が足りていない。ゴブリンキングの攻撃が僕には通じない様に僕の攻撃もゴブリンキングに通じない。完璧に拮抗した泥沼の戦いとなってしまう。
どちらの体力が尽きるかみたいな勝負になってしまう。
でも、大丈夫だ。きっとスキルを獲得出来る。体力を回復してくれるスキルに攻撃力をあげてくれるスキルを獲得出来るはずだ。
さあ。それまでゴブリンキングと鬼ごっこだ。
そうしてゴブリンキングと鬼ごっこをすること10分。
ピコン
スキル【体力回復上昇】を獲得しました。
副次効果として俊敏が10上昇しました。
ピコン
スキル【体力増加】を獲得しました。
副次効果として俊敏が10上昇しました。
「よし。疲れが取れてきた。体力が回復してきた。これでまだ僕は戦える」
「ぐぬぬ。何故、お前は疲れん」
「お、どうやらゴブリンキングさんはお疲れのようだ。じゃあもっと疲れさせてあげよう。火魔法・火矢・MP過多」
僕はダメージが通らないと分かっていても魔法をぶっ放す。
ダメージが通らなくても体力は奪うと思うし。こうして攻撃してけばスキルを獲得出来ると考えたからだ。
そうして疲れて動きの鈍くなったゴブリンキング相手にひたすらに魔法をぶつけて、石を投擲していく。
そうやって暫く攻撃を続けていくとゴブリンキングが膝をついた。
「流石に疲れてきたようだな」
「まだだ、まだ我は負けていない」
「火魔法・火矢・MP過多」
ドン
ゴブリンキングの頭に火矢を浴びせる。
「ぐああああああああ」
疲れたのか魔力が底をついたのか。理由は分からないが、かなりのダメージが通る。
「うん。どうやらダメージが入りましたね。じゃあ。どれだけの火矢で死ぬか試してみますか。火魔法・火矢・MP過多・火魔法・火矢・MP過火魔法・火矢・MP過多・火魔法・火矢・MP過多・火魔法・火矢・MP過多・火魔法・火矢・MP過多・火魔法・火矢・MP過多」
ピコン
スキル【魔法連射】を獲得しました。
副次効果として魔力が10上昇しました。
「お、スキルを獲得出来た。魔法連射か。まだゴブリンキング死んでないし。試してみるか。火魔法・火矢・MP過多・連射」
だだだだだだだだだだ
「お。良いね。凄い楽だ。でもあれだなMPの消費ヤバいな。大分MPが少なくなってきた。だからこそもっと魔法を放っていこう。それこそ僕のMPが空になる勢いで。さあ、もう一度火魔法・火矢・MP過多・連射」
だだだだだだだだだだ
そうして連射していきMPがかなり減ってきて身体に苦痛が襲ってくる。
汗が垂れだす。気分が悪くなる。吐きそうになる。めまいがする、フラフラして来た。でもこれがいい。凄くいい。こうして苦しいと感じるような事をすればきっとスキルを獲得出来るはずだ。
ピコン
スキル【MP増加】を獲得しました。
副次効果としてMPが100増加しました。
ピコン
スキル【気絶耐性】を獲得しました。
副次効果として防御力が10・HPが100増加しました。
「お。良いね。良いねスキルを獲得した。二つともかなり使えそうだ。ついでに苦しいのも多少は楽になった。さて、じゃあ、そろそろ止めを刺してあげますか」
ゴブリンキングの持っていた剣を奪い。頭に向かって至近距離で思いっ切り投擲した。
グチャ
ゴブリンキングの頭はいとも簡単に抉れ穴が開く。
そしてゴブリンキングは死んだ。
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