計画自殺
@rinka-karaho
第1話
遥子と申します。50代です。
バツイチ子持ちで子供たちはもう成人してます。
賃貸マンション2DK家賃7万です。
現在は飲食店でブラックな就労をしてます。
お陰で身体がぼろぼろです。
以前は家電量販店で販売をしてたのですが
何故か心が追いつかずに辞めてしまいました。
現職はいい人ばかりですが時々忙しくなるといい人の
皮が溶け出し
致死量なみに出勤させられます。
毎日14時間拘束。
家に帰ってあるものでご飯。お風呂。気づけば毎日3時間くらいの睡眠。
おまけに正社員なのに自給換算の微量な給料。
あー自分の進路を誤ってしまった!
けどけど遥子既に50代。
今からどう進路を変更すればいいのか?
前々職からの腰痛が悪化してのと老化が進行してるし
何よりバブル世代で無資格でもお給料頂けた時代に育った遥子。
とにかく地頭がよくない。学校で勉強する意味が解らず全く学んでなかった遥子。
あー終わった。。。
なんで40代まで我武者羅に生きてこれたのか?
考えながら洗濯物を干し終え
ご飯の用意を済ませて漸くコーヒーを淹れる事ができたのはもうお昼過ぎ。
携帯を取り出し『メモ』を開ける。
タイトル『終活ノート』
人に迷惑かけずに終わる事が目標。
その為にする事を認めるメモ。
遥子はこれを達成するまでは死んではならぬと。
①クレカは一つだけにする。
②借金は残さない。
③子供たちにお金を残してあげる。
④書類はわかりやすく分類する。
⑤迷惑はかけない。
⑥最期の言葉はありがとう。
さぁ
課題を少しずつやって行きましょうか。
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