第15話 正直者が馬鹿を見ると聞いて

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220616-OYT1T50280/

今回は単純に一人の青年を祝福するだけ。内容もほぼない。

 ある高校生の青年が電車内で居合わせたタバコを吸う人物を注意したところ、かなりの暴力を振るわれたという話だ。今その青年は、暴行のフラッシュバックや、顔にできた痣のコンプレックスを抱えている。

 こうして見ると、正直者が馬鹿を見るという言葉はやはり今も通用してしまうと感じる。

 でも、それで記事が終わらなかったところがこの青年の素晴らしいところだと思っている。「私は、注意するのを一旦慎もうと思います。一人のときは、です。友達と一緒に注意をすれば、説得力もあるし、暴力されるリスクも減る。」彼の取った考えは、決して負けを認めた形ではなかった。


 自分は、いじめにせよ、職場での不正にしろ、内部告発が増えることを望んでいる。腐敗はいつか必ず致命的な結末を迎えることになるから。それが、他人に起こる悲劇という形でも、自分たちが社会的に失墜するという形でも起こる。

 その時よく言われたのが、正直者が馬鹿を見るという言葉である。テレビのドラマで、政府高官が不祥事をもみ消す姿を何回も見せられたと思う。現実でも、早いうちは不正は何らかの形でもみ消す試みがある。森友騒動で近畿財務局の職員が自殺したイメージが非常に強い。告発をすると、職場での地位が低下したり周囲から冷ややかな目で見られるというような、悪い慣習もある。

 色々な集団がそうはならないように変えていって欲しい。外部監察官や、匿名告発の許可など、できることは多々ある。


 それでは。

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