【巻五八 陸遜】此之餘殃

「お前の罪が子孫に及んだ!」



軍到白圍,託言住獵,潛遣將軍周峻、張梁等擊江夏新市、安陸、石陽,石陽市盛,峻等奄至,人皆捐物入城。城門噎不得關,敵乃自斫殺己民,然後得闔。斬首獲生,凡千餘人。


臣松之以為

遜慮孫權以退,魏得專力於己,既能張拓形勢,使敵不敢犯,方舟順流,無復怵惕矣,何為復潛遣諸將,奄襲小縣,致令市人駭奔,自相傷害?俘馘千人,未足損魏,徒使無辜之民橫罹荼酷,與諸葛渭濱之師,何其殊哉!用兵之道既違,失律之凶宜應,


(漢籍電子文献資料庫三國志 1351頁 ちくま7-287 罵詈雑言)



○解説

 陸遜りくそんが支配していた襄陽じょうよう攻めから撤退する際、江夏こうか郡の石陽せきように攻撃を仕掛けました。突然の襲撃に石陽の民はほとんど抵抗することもできず、千人あまりが殺された、とのことです。

 この記事を読んで裴松之はいしょうし先生、激昂。

 魏軍との戦いからの撤退で、ただ撤退すれば良かろうに、どうして無辜の市民を虐殺する必要があったのか! こんなもの用兵でも何でもない、そんな凶悪な真似をしたから

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