【巻一〇 荀彧】袁暐虛罔

袁暐えんいクソゴミ!」



獻帝春秋曰:董承之誅,伏后與父完書,言司空殺董承,帝方為報怨。完得書以示彧,彧惡之,久隱而不言。完以示妻弟樊普,普封以呈太祖,太祖陰為之備。彧後恐事覺,欲自發之,因求使至鄴,勸太祖以女配帝。太祖曰:「今朝廷有伏后,吾女何得以配上,吾以微功見錄,位為宰相,豈復賴女寵乎!」彧曰:「伏后無子,性又凶邪,往常與父書,言辭醜惡,可因此廢也。」太祖曰:「卿昔何不道之?」彧陽驚曰:「昔已嘗為公言也。」太祖曰:「此豈小事而吾忘之!」彧又驚曰:「誠未語公邪!昔公在官渡與袁紹相持,恐增內顧之念,故不言爾。」太祖曰:「官渡事後何以不言?」彧無對,謝闕而已。太祖以此恨彧,而外含容之,故世莫得知。


臣松之案

獻帝春秋云彧欲發伏后事而求使至鄴,而方誣太祖云「昔已嘗言」。言既無徵,迴託以官渡之虞,俛仰之閒,辭情頓屈,雖在庸人,猶不至此,何以玷累賢哲哉!凡諸云云,皆出自鄙俚,可謂以吾儕之言而厚誣君子者矣。,此最為甚也。


(漢籍電子文献資料庫三國志 318頁 ちくま2-262 罵詈雑言)



○解説

 董承とうしょうという名でこそありますが、別に董卓とうたくの血縁ではないです。曹操そうそう暗殺計画の首謀者で、計画がばれたときに真っ先に殺されました。『献帝春秋けんていしゅんじゅう』によれば、それのリベンジをしてやろうぜーと言うお手紙が宮中に飛び回り、そのうちの一通が荀彧じゅんいくの元にも届いたそうです。荀彧ははじめこれが来たことを曹操には内緒にしていましたが、別口で同じ内容の手紙が曹操の元に到着。それを知った荀彧は、リベンジ計画についての話をさも何事もなかったかのように持ち出して「いまの皇后を廃して曹操様の娘を皇后に付けましょう」と謀議を持ち出します。

「なんでお前、それ報告しなかったん?」

「え、しましたよ?」

「いや来なかったね、どういうことだよ」

「え、まじですか? ……んー、そうしたら官渡かんとの戦いで大わらわの曹操様の心を煩わせたくなかったのかもしれません」

「なら終わったら即言えよ」

「す、すみません……」

 ここから曹操は荀彧に対してもやもやを抱えるようになり始ったそうです。

 初読の時、裴松之はいしょうし先生はすごい顔をされたでしょう。

 え、こんな見え見えの嘘でぼろ出すとか、ぼんくらでもありえねーっしょ。それをあんた、誰捕まえて言ってんの? 彧サマ、彧サマよ? 我らが彧サマ。どうすりゃこんなクソザコムーヴを決める要素があるってのよ。、ゲスの勘ぐりで君子を貶めようとか、! とお怒りのようです。



○皆様のコメント


・おさっち様

うん、するはずない(過激派)

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