【巻六 袁紹】妄之甚矣
「どこまで妄想すりゃ気がすむんじゃ!」
獻帝春秋曰:卓欲廢帝,謂紹曰:「皇帝沖闇,非萬乘之主。陳留王猶勝,今欲立之。人有少智,大或癡,亦知復何如,為當且爾;卿不見靈帝乎?念此令人憤毒!」紹曰:「漢家君天下四百許年,恩澤深渥,兆民戴之來久。今帝雖幼沖,未有不善宣聞天下,公欲廢適立庶,恐眾不從公議也。」卓謂紹曰:「豎子!天下事豈不決我?我今為之,誰敢不從?爾謂董卓刀為不利乎!」紹曰:「天下健者,豈唯董公?」引佩刀橫揖而出。
臣松之以為
紹於時與卓未搆嫌隙,故卓與之諮謀。若但以言議不同,便罵為豎子,而有推刃之心,及紹復答,屈疆為甚,卓又安能容忍而不加害乎?且如紹此言,進非亮正,退違詭遜,而顯其競爽之旨,以觸哮闞之鋒,有志功業者,理豈然哉!此語,妄之甚矣。
(漢籍電子文献資料庫三國志 190頁 ちくま1-453 罵詈雑言)
○解説
「なあなあ紹ちゃん、オレ弁廃して協を皇帝にしたんだけど、どうだろ?」
「は? バカかお前、ありえんわ」
「!? っだこのクソガキ!?」
切れる董卓。しかし袁紹は涼しい顔で退出、そして去り際に
「おいおい卓ちゃん、いつまでもあんたの天下が続くと思うなよ?」
と言ったのだとか。
は?
ゴングが鳴ります。
なるほどなるほど、確かにこのとき董卓と袁紹は結託してた。それはそう。ただ反対されたからってクソガキとか言い出すのはいくら何でもケーハクに過ぎるし、ならそんな董卓が袁紹を殺さなかったのだって理解できないし、あと袁紹も言ってることは何か公平さにも欠けるし窮地から切り抜けようとするにしては高圧すぎるしでもうなんなの、お話としてデタラメすぎじゃない? どこまで妄想すりゃ気がすむんだよお前、と怒りに打ち震えておられます。
○皆様のコメント
・ぴぽ太郎様
袁紹は不良育ちですし、これくらい啖呵を切ってもおかしくは無いと思うんですけどね(・・;
どんだけ袁紹さんの事馬鹿にしとんねん、目の前で言ってみろやコラヽ(`Д´)ノプンプンって感じですね💧
昔の歴史家というのは歴史人物を題材にした二次創作作家みたいなところがありますね。
・帳慢様
董卓くん、軍事に関して意見した
売り言葉に買い言葉ですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます