第31話 巨人狩人
「
それってどんななんだ。
「知らないけど、多分
コレがあれば
知らないのにちみっちゃい少女は自信有り気に言う。
うーん。
そんな内心の思いは置いておいて、応える。
「そうなのか、やったな。
これで作業もより楽になるぞ」
「よーし、ジャマ者が減ったのよ~。
やったなのよー
やったんだわさー」
ルンルンと俺の周りを
嬉しそうなちみっちゃい少女を見ると、それだけで俺も嬉しくなる。
その後も固い地面を掘り返す単純作業を続ける俺。
「
そいつらに俺は無双する。
まずは足止め。凍り付いてほぼ動けなくなった
胴体を溶かしてと。
「あのさー、溶けた
「ヤケドしたら、治せばいいんじゃないのだわさ」
イヤだよ。熱いし、イタいじゃんか。
「
あの魔法石取り出せないか?」
「ん-ーー。
もう少し周辺を溶かして欲しいなのよ。
妖精にとって鉄はニガテなんだわさ。
あの
フーン、鉄は少しだけ。するとアレは銅やら他の金属で出来ているのか。確かに
エイッと
「これでどうだ?」
「やってみるだわよ。
えいっ!
重い、おもいおもい、重いーーー!」
飛んでいた
俺はその身体を捕まえて、魔法石を受け止める。これは
「どうよ、やったんだわさ」
「えらい、えらいぞ。
ちみっちゃいのに大したモンだ」
ドヤ顔で勝ち誇る
「ちみっちゃい言うな、なのよー!」
と言いながら、にひひっと笑顔を浮かべる
へへへー。トモダチっぽくなってきたよな、俺達。これが
見ると地面には金属の塊。動かなくなった
とりあえず俺は妖精のマントに仕舞っておく。何かに使えるかは分からないが、このまま放置すれば、また
石の
「よーし、ジャマモノがいなくなったコトだし。
ドンドン掘り進めて行ってだわさ。
「あいよー。
にしてもさ、
俺ガンバッテ掘り進めてるつもりなんだけど、後どの位下まで掘れば良いんだ?」
「んんん-ーー」
ちみっちゃい少女は胸の前で腕を組んで難しい顔。そんなポーズ取ると少し膨らんだ胸が強調されちゃうんですが…………
前世で見たグラビアアイドルの様におっきくは無いけど、ちゃんと女性らしい膨らみ。胸元の開いた服からは谷間が見えちゃう。
いや、そーゆー目で見ちゃダメ。
友人になったんだった。
トモダチをエロい目で見ちゃイカンだろう。
「……良く分かんない」
「なんだよ!
考え込んだ末、それか」
「この下の地面がさらに鉄を多く含んでるんだわさ。
だから良く分かんないなのよ」
そうか、そう言えばそう言っていた。鉄を多く含む岩。だから妖精なのに逃げ出せない。そんな場所に
つまり、下に掘り進めれば掘り進めるほど、鉄を多く含んでるってコトかな。
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