5月16日

今日は曇り…と言うより、とても低い雲が辺り一面立ち込めてるような夜で、涼しくはあるがジメジメとしている。


私は1人っきりの時間が長く続かないと思考の海には潜らない。潜れないのだ。考えていると会話が疎かになってしまうし、人がいると喋ることを考えるために、無言の時間すらも費やしてしまう。


私は口で喋るのは苦手だ。

何故ならば完全なる取り消しが出来ないから。口から出てしまった言葉は取り戻せない。でも文字ならば、‪✕‬を押して消して書き直せばいい。投稿する前ならやり直しが許されるからだ。でも喋る時はそうもいかない。瞬時に正しい文章を考えて、口から正しく発さないといけない。私にはそれが難しい。


例えば、体調を崩して病院に行ったとする。

「今日はどうされましたか?」と聞かれるだろう。「お腹が痛いです」そう答えることはできる。何故ならば最初からその答えは用意できるから。だが問題はその後だ。会話の流れで「他に体調悪いところありますか」などと聞かれる。その時に迷うのだ。実は頭も痛いが、今回治して欲しいのはお腹の痛みであって、寝不足による頭痛ではない。だが痛いところは痛いと話すべきか?吐くほどではないが気持ち悪い。口から出ないなら言わない方がいいか?熱っぽくもあるが、寝不足のせいかもしれない。それも伝えるべきか?

そうなると私は口篭り、どもってしまう。

何を言っていいか考えている内に他の会話に移るか、待ってる相手の顔を見てさらに萎縮する。そんな事ばかりだ。


割と最近まで飲食店での注文すら出来なかった。涙が出てきて声が出せないほど喋るのが怖かった。小学校の頃など、作文の発表が出来ずにボロボロと泣き、1時間を潰したことがある。それも少しトラウマになっていたが。


だがそれらは、中学高校に上がるうちに練習をして克服した。

まずはコンビニで、「箸をお付けしますか?」「はい」「袋にお入れしますか?」「お願いします」の会話だけを心がけるようにした。続けるうち、首を振って表現するのがやっとだったのに、店員さんと喋れるようになった。次に、避けて通っていた同級生の親がオーナーをしている近所のコンビニに行くようにした。お互い顔を知っているから、軽い世間話をかけられる。それが嫌で避けていたが、私は逆にその中に飛び込んだ。同級生の母親は「あらこんにちは」と優しく話しかけてくれた。その声に「こんにちは」と返し、続けて飛んでくる「最近高校どう?」という質問に当たり障りない返しだけでも返す練習をした。意外と喋れるもんだなと思う日が増えた。そうしたら少しだけ自信がついて、飲食店での注文代理をしていた母親に「今日は自分で言ってみる」と伝えた。どもりながらも、指でメニューを指し、自分が欲しいものを何とか伝えられた。出来たと思うと、さらに大きく自信がついた。それ以降今日までちゃんと1人で自分の注文や、行きつけのスーパーの仲のいい店員さんとの会話もこなせるようになった。まだ美容院1人通いはハードルが高いが。


ここまで考えて日付が変わっていることに気がついた。読み直してさっさと投稿してしまおう。


まだ寝ない私は、もうちょっとだけ月曜日を続ける。私の月曜日が終わるのは3時頃だろうか。おやすみなさい。

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