雪月花(せつげっか)は、四季の自然の中で最も雅趣あるものとされるものの総称。大災害が起きた世界を舞台にしていて、避難生活を送っている様子や動植物がいない光景を想像すると、一見暗い物語に感じます。けれど「雪月花の時に最も君を憶う」という詩のように、美しい作品でした。切ないけれどもどこか穏やかな気持ちになる結末も好きです。