第6話  父と母

俺の父明仁あきひと母叶かなえが大好きで、何でも母の言うなりだ。

そして母は俺を溺愛している。

だからいい子にさえしていれば、何でも言う事を聞いてくれる。


将来結婚して家族が増えたら隣の父母のが住んでいる3LDKに引っ越す事になり、父母が1LDKの住人となる予定なのだ。

なので俺の部屋はとてもいい設備になっている。


キッチンも広く豪華だ、そして今は七香が料理を作ってくれている。

七香は料理も上手だ、特に血のパンは栄養も多く美味しい。

見た目は茶色で生臭さは一切なく、食べると元気になる。

七香に血を提供している俺には無くてはならないパンなのだ。


父母は忙しいので、病院で食事する事が多い。

しかし七香のお陰でいつも美味しい料理を食べる事ができる。


学校から帰ると、家庭教師のように勉強を教えてくれる。

やる気が出ない時は、膝枕で優しく髪を撫でてくれる。


美味しい料理を作ってくれるし、夜はシャワーに入り眠くなるまで寄り添ってくれる。


俺が眠くなると七香は本を読み始める。全く読めない文字で何語か分からない。

俺が起きるともうすでに七香は起きていている。

朝ご飯は両親の部屋で一緒に食べる。


七香はすでに嫁の様な存在で両親の信頼も厚い。

「七香ちゃん、旭をお願いね」そう言って忙しそうに出勤する。

七香は食事の後を片付け洗い物をして俺の部屋へ戻ってくる。


当然俺の部屋の鍵と両親の部屋の鍵も持っている。

すでに七香は家族の一員なのだ。


そして俺は毎日七香に甘えて生きている。

俺は七香のお陰で毎日幸せなのだ。

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