―― 終末 ―― 粛正の天使
灰色に崩れた街の中で
降り止まぬ雨に撲たれながら
血に染まった翼抱きしめて
小さく震えて泣いた君
それは瞬く間の出来事
白い光に包まれた瞬間に
当たり前だと信じていた日々が終わりを告げて
脆く崩れて消える
僕の目の前に降り立った銀色の天使は
硝子のような心を持つ繊細な天使
鳴りやまぬ 破壊の雷鳴が
ただ遠く、ただ
崩れ落ち 座り込み 空を仰ぐ
何故なのか 解らない 儘に……
「決して過去には戻れない
どれだけ祈りを込めて願っていても
浅ましき落とし子よ!ただ従い眠るがいい」と、
それが神の
「人は沢山の命を壊しすぎるから」と
赤く涙を染めながら全てを壊した
硝子のような心を持つ粛清の天使は
「誰も殺めたくないのに………」と
泣き叫ぶ
僕の目の前に降り立った銀色の天使は
硝子のような心を持つ繊細な天使
「人は沢山の命を壊しすぎるから」と
赤く涙を染めながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます