破局

まさかこんな風に別れが来るなんて

思わなかった 信じられない瞬間


入りなれたマンションの 扉開くと同時に

凍り付いた君が迎えるよ

「約束は明日だったじゃない」突き放す台詞


瞳が虚ろになてゆくよ

君を突然驚かせる

たったそれだけだった筈なのに


予想外の展開に

気まずくなった二人が

時を壊して行く


奥のシャワールームから 熱い雨の音と

知らない奴の声聞こえるよ

「誰か来たのか」と、親しげな軽く低い声


拳をぐっと握り込むよ

崩れた誕生日プレゼントを

投げつけ足早に立ち去るよ


大切にしていた電話番号も

マンションのロックナンバーも

もう無駄になったね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る