達成直後の悲劇

…ここまで書いて一旦保存…

次を書いて…訂正…

こんな具合に無意識で機械的に仕事をこなしていく。

さながらロボットの様だ。

しかもこの時の俺は、ほとんど意思なく動いている為、終わった後にもこの時の記憶はほとんど残っていなかった。

「…貴方、意識ある?」

「…」

「…紐川…」

「…」

「紐川!」

思い切り頭を叩かれ、ここでやっと意識が俺の手中に戻ってくる。

叩かれた勢いで、そのままキーボードで顔面を強打した。

「いってぇな…何すんだよ」

「貴方が返事しないのが悪いのよ」

「んだと!?

テメェが無理難題過ぎるノルマを課してきたのが問題なんだろうがよ!」

「口動かす暇があるなら手を動かしなさい。

残り5分もないわよ」

「六万文字なら終わってるわ」

俺は席を立つ。

意外とこの立ったり座ったりという上下運動がしんどい。

そして俺は女に確認を促す。

すると女は

「…あれ?

キーボードが反応しないんだけど」

キーボードが壊れたと言い出した。

「そんな急に壊れるわけ…あ」

もしかしてさっきの顔面強打が…

「ってどちみちお前が犯人だろうがよ!」

少し怖くなって損した気分だった。

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