あ、これAIに書かせればええやん。

…カタカタカタカタカタカタ

キーボードを打つ小気味いい音が響く。

俺が真面目に考えた、ノルマ10万文字の文のうちの一部を今パソコンに打っている。

考えては打ち、推敲しては打ち、否定されたら打ち直すを続けた結果、ブラインドタッチができるようになるまでになった。

とてつもなく要らないスキルをゲットしてしまったのだ。

もう家に帰れないのに、何にこれを活かせばいいんだよ。

こんな文を打つだけの作業にこれを使えなんて、無駄遣いすぎるだろ。

と思っている。

正直クソ面倒臭いのだ。

こんな打ち込み機械にやらせとけよ…

ん?機械?

「それだぁ!」

ついつい声に出して叫んでしまった。

それに驚いたのか、一瞬ビクッとした女から蹴りが飛んできたのは言うまでもない。

ぐへへ…仕事はもうすぐ終わるぜ女ァ…

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