外の世界…うぇ…

久々の外の世界はやはり自分には合わない。

なぜなら、燦々と降り注ぐ太陽光が俺の肌を焼きつける。

あちぃ…

そのためトロトロとした足取りで進み続けていた。

「早く歩きなさい。

そんな速度じゃ、いつになっても着かないわよ」

女が急かしてくるが、そんな命令を聞く訳もない。

俺は歩く速度を変えずに、トロトロと歩き続ける。

「…紐川…そんな態度ばっか取って…私は先輩なのよ?舐めてるの?その態度」

「うるせぇな!

勝手に俺の人権を買っただの、無理矢理俺を働かせるだの、意味わからねぇことばっか言ってんなよ!?」

ふ…反抗する俺かっこいい…

幼稚と分かりながらもそんな態度をとっていると…バシン!

下半身…尻辺りに鈍い衝撃が走る。

「早く歩け」

女が俺の尻を蹴って早くする様促して来た。

「ってぇな!

テメェ、いい加減にしろよ?」

流石に俺も堪忍袋の緒が切れた。

掴みかかろうとするも、華麗に交わされ、関節技を決められた。

「いいから早く歩けよ」

声音がどんどんと冷たくなっていき、その上どんどん締められていく

「分かった!分かった!

早く離せ!」

遠のく意識を必死に保ち、なんとか離してもらう。


全く…これだから俺は外に出たくないし他の人間と関わりたくないんだよ…

何より、こんな人間関係が嫌だから、んだよ…

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