5話 第5支部
3時間のドライブの後についた場所は山の上にぽつんと建てられたコンクリートでできた四角だった。
「やっぱり変だよねこの建物。私も変だと思うんだよね」
女の言葉につられ周りを見ると
金属製のフェンスが建物の周りを囲いその近くに監視カメラが一定の感覚で設置されていた。
そして私達は水垢一つ付いていないガラスの扉を通りカウンターからこちらを見ている太ましいおばあさんの所に向かうのであった。
「渡辺さん、この子の入館手続き書です確認お願いします!」
渡辺と呼ばれたおばさんは受け取った書類を見終わるとじっと私と隣の女を見て隣に有った棚からキーカードを取り出し渡してきた。
「はいよこれが入館証だよ。
いいかい、お嬢ちゃんそこのそいつみたいに無くすんじゃ無いよ」
「渡辺さん!?」
女が慌てふためくのを無視しておばさんは言葉を続ける
「お嬢ちゃんは■■みたいになっちゃ駄目よ!もう本当、■■はだらしなくって。」
「渡辺さんありがとうございました!さあ行くよ!■■ちゃん!」
■■が私の手を強引に取り施設の案内を始めた。
施設は地上は二階まで有り。会議や接待、広めのスペースを必要とする実験をする場所簡単な研究室、事務室、清掃員が寝泊まりする部屋があるらしい。
この施設のメインと成るのは地下らしく全部で6層有るらしい。
そして私はあの日まで■■と過ごすのだった。
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