9-8 都市防衛戦
※海洋都市レヴィアの位置関係等詳細な物を書いてなかった(はず)なので補足。
海洋都市(街)レヴィアは鉄錆団本拠地から北西(北西西?)の位置する、発掘・製造・漁業を中心に発展している数少ない街である。
街の北側は海に面しており、港街だった時のドックをそのまま使用している。
そのドックの南、街の中央にメイミ・クラウデンが住むクラウデン家の豪邸があり、北東〜東側に民家が並んでいる。
街の北西はMA(マッシブアーマー)の訓練所兼闘技場となっており、ケイトが来るまでMr.Eが無敗を誇っていた。
街の下半分は半円を描いた壁で覆われており、半円内(街の南側)は西側から東側までMA工場や整備場となっている。
廃教会があるのは東側の門を出て少し丘を登ったとこ。
前回ケイト達は真っ直ぐ東へ進んで帰ってきたので、南西辺りで煙確認、作戦変えてケイトがトーリスに乗った時はほぼ南側まで帰ってきてました。
頭ん中の情景を文字にすんのむっこい&まともに書いてたら1話で7000字超えとか。
読むのも書くのも疲れるわ(´・ω・)
あ、うちは3〜4000辺り(補足込み。無しなら3000前後)です( ’ω’)
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トーリスに乗り込んであたいが向かったのは、都市の南に位置する中央門……ではなく、更にその南にある大岩。
大岩と言うか巨石?
一番高いとこで20mはあるし。
で、明らかに死角になってるその巨石の裏側に何時の間に設置したのか巨大なゲートが……なんでゲートって分かるかって?
ゲーマーだからだよ?
ほら、よくあんじゃん、転移装置とかモンスターゲートとかゲームに。
目の前の物が何か分かんなくても、ゲームやってたら「あ!アレゲートじゃん!真っ先に潰さな!」ってなるっしょ?
岩裏のは、円形の床に円形の天井があって、パッと見、筒のないシリンダーみたいな印象を受けるから転移装置だと思う。
説明むっこい。
んで、西側と東側にも似たようなんあるから、ジーナに西を、南をあたいが潰し、姉貴に廃教会に機体を取りに行ってもらった足でそのまま東側を潰してもらおうって作戦。
ただ、既に5万体ほどのモンスターがレヴィアを囲んでんだよなあ。
グランドロア本体やモーリアンやアエードーンみたいな超長距離砲撃できる物も無いから一気に殲滅〜ってのも出来ねえし。
そうなってくるとこっちの弾が先に尽きる。
「どうする?今の戦力でも削れるのは1万以下だし……ドロア。敵の構成わかるか?」
『敵の構成的に小さいのが大半。中っくらいの車両なんかの機械系が3割、大きいのは1割以下なのです!』
小さいの……は人と大して変わらん大きさで中は車両系……って車両の中に地対空ミサイル搭載のヤツとかいるじゃん!
それはでかいと言わんか?
と、思ったら大がやばいな。
採石場で使う車両とかいるじゃねーか。
MAとかは……いないか。
で、こっちはMAクラスが主力だから、絵面的には負けてないが。
「小さいのでも強そうなんいるな」
てか、それが一番厄介そう。
大きさ的には軽ぐらいなんだがアレはやばい。
そいつがひっきりなしに押し寄せるから、他の小さいのは邪魔してくるし、中や大に対処できずにジリ貧になってる。
「アレに手こずってんのか……」
その小さい(人からしたらでかい)のは。
「アリの群れか……」
いろんな色のアリの群れ。
大小様々で色とりどり種類がいるが、防衛隊の対空機銃やアサルトライフル(AKは分かるが軽機関銃も混ざってねーか?両手に持ってるおっさんの筋力おかしい)やサブマシンガン(どー見てもP90やウージー)で倒せてるから、そこまで強くなさそうなんだが、数が半端ねえ。
『ケイト!』
「半太さん!?」
『こっちからも確認したが、あの群れには女王がいるはずだ!姿が見えない見えないと言う事は!ゲートと向こうにいる可能性が高い!まずは作戦通りゲートを破壊した方がいい!!』
「他のでかいのに隠れてる可能性は!?」
『昔、元の世界でハントしたのと同じタイプだと思うからな!大きさは知ってる!女王はマッシブアーマーとほぼ同等の大きさだ!今出でる大型には隠れられん!……まぁ、アレとかが来たら話は変わるが』
アレ?アレって何だ?
『ともかくゲートを先にな!』
「OK!もうすぐ接敵する!ドロア!インコム全弾用意!」
『了解なのです!』
先ずは……目の前の雑魚を散らす!
手持ち武器のナックルバスターでそこら中に群がっているアリやらカタツムリやらポリタンクやらを撃ちつつ。
「インコム!」
『はいなのです!』
背部バックパックのスタビライザーウイングから6つのコマみたいな自動制御射撃装置が飛び出し、射角外の敵を撃ち落としていく。
「ついでに!」
『ばぁるかん!』
頭部バルカンでより小さいのを薙ぎ払う。
てかバルカンだけでも結構いけるな。
直ぐ弾切れになるが。
『ゲートまで500!』
十分射程圏内なのだが。
通常、MAなんかの巨大兵器の場合、大体100〜200ぐらいでの接敵は、人で言えば5m〜8mぐらいの感覚で接敵したと思えば丁度いい。
実弾だと1〜2kmぐらいならマシンガンでも届くが、ビームの場合当たるか如何かはともかく、10km以上も届く。
昔、「ビームの射程距離ってめっちゃあんのに、何で1km圏内で撃ち合ってんの?」って思ってたんだが、実際当てるとなると難度が高いし、宇宙よりも重力下だと空気の層だとか塵だとかの影響で威力も落ちる。
それに射角間違うと色々貫いて街に当たっちゃう。
なので。
「ジャーンプ!!」
有象無象の諸々を飛び越えてゲート直上!
トーリスは出力はあるが空飛べないからな!
「いけ!」
ビームキャノンとライフルとインコムの一斉射だコラァ!!
『全弾命中を確認!粉微塵なのです!』
「シャーだコラァ!!」
『ゲート周り残存58!』
今の攻撃で多少は巻き込んだか。
見えてる感じ丁度車両関連が出てきたとこだったみたいだから、でかいカニやらキャノン載っけたイノシシがでかいだけで、後はアリやなんかスライムばっかだな。
ゲートを隠してた岩場の上に着地っと。
じゃあ、適当に撃っても余裕だな。
「一斉射!」
一方的な攻撃なら50ぐらいなら一瞬……。
『ケイトさん!おかしいのです!数が半端ねえほど増えているのです!数…さ、360!?』
(゚Д゚)ハァ?
『大変よケイト!こいつ等どんどんふ…きゃあ!』
「ジーナ!?」
な、何がオキテルンデス?
『ケイトさん!射撃を止めてください!様子がおかしいです!』
射撃を止め辺りを伺う……。
アリとか車両やらカニやらは倒した。
土煙が晴れたそこに居たのは。
「ウヒィ!」
凄まじく増殖した黄色い一つ目のスライムの群れだった。
「『キモッ!』」
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オマケ
グレッグ「ゲート展開後メインエンジン起動!とっとと次へ向かうぞ!」
ミレイ「了解。ゲート展開。メインエンジン起動。クルー各員は次元領域へ突入に備えて下さい」
エリーゼ「次こそはケイトのいる次元に行けると良いですね」
グ「全くだ。大森林の次は荒野だったからな」
エ「ですね。大森林で出会ったその国の国王陛下には助けられましたが」
グ「国王陛下にもだがお后様にもな。まさかケイトと同じ地球人だったとは」
エ「地球、と言うより日本国の全国民があの惑星に避難してたのは驚きを通り越してますが」
グ「サユリがいてくれたのが大きい。おかげで船体の修理用資材の手配なんかがスムーズに進んだしな」
エ「サユリさんがガイアのデータとかを何処から持ってきたのか分かりましたしね」
グ「それに日本国とあの国…」
エ「リンドガル王国ですね」
グ「そうそう。そこの王家と手を結べたのはでかい。あの惑星、ガイア本体の存在で俺等よりも科学技術が進んでたしな」
エ「魔法や魔術の理論に関してはこちらが上でしたが、今回の交流で更に発展しますのでいずれ軍の方にも繋がって連合になるかと」
グ「だな〜…んで、次に着いたのがゲームの世界とは」
エ「フルダイブ型VRMMOでしたね」
グ「運営会社の社員がパーティメンバーにいる集団…スコードロンだったか?彼等に最初に出会えたのは幸運だったな。特に黒服の光剣使いが柔軟に対応してくれたのは助かった」
エ「ですね……そこのリーダーには驚きましたが」
グ「まさかのケイトとグランドロアがいたのがな。ケイトの方は礼儀正しいのが凄い違和感があった……」
エ「あの世界のケイトさんだから別人ですし。グランドロアちゃんの方は……」
グ「全く一緒だったな……」
エ「『うちのマスターは凄いのです!さいきょー!なのです!』って。グランドロアちゃんもつられて『うちのケイトさんもさいきょーなのです!何でもできるのです!』って」
グ「ずっと同じ声、同じ口調で言い合いしてるから頭痛がしてきたな。挙句何人か着いてきそうだったし。ま、それも今日まで」
エ「はい。次元転移装置の精度も上がってきましたので、次には……」
グランドロア?「次にはケイトさんに会えるのです!」
グ「……ぇ」
エ「……あなたは……この世界のグランドロアちゃん?」
グランドロア「違うのです!かんちょー達の世界のグランドロアなのです!」
グ「………その体はどうした……ゲーム世界の体貰ったのか?」
グランドロア「博士が突貫でパクッたのです!違った、色んな種族のデータをパクッて突貫で作ったのです!これでケイトさん達とお買い物できるのです!」
グ「あのジジイ!!最近おとなしいと思ってたら!!」
グランドロア「あ、これ、博士からうちの体作成にかかった費用なのです」
エ「……新型MA2台分」
グ「もうヤダここのクルー(一部のみ)」
※(ちゃーらーらーらっらーちゃーららっらーらー)荒野を埋め尽くす黄色い影。
弾かれる弾丸。
迫りくる群、群、群。
次回「咆哮」
切り札は必ず手の中に。
(ちゃんらーちゃん!)
今回で今年最後の更新なのだ!
この1年、ゆっくり更新の中で90000PV突破できたのは読んでいただいた多くの皆様のおかげなのだ!
有難う御座います!
稚拙な作品では有りますが、より多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!
来年もゆっくり更新では有りますが、よろしくお願いいたしますなのだ!
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