第43話 あの頃の僕へ
机の中探してた そいつは
引き出しの1番奥 隠れてた
擦り切れるほど聞いた カセットテープ
戻らない 若すぎて見失った傷と一緒に
いつも無邪気に 夢ばかり話してたあの頃
現実さえ変えてみせる 強気に笑っては
僕ら 夢見てた
制服のまま ライブハウスに行っては
時間を忘れて 騒いでいたね
そんな忙しさが かっこよくて楽しくて
夢中だった こんな日がずっと続くと思ってた
いつか ぶち当たった時に
少しずつ失っていった
気づいた時には 一緒に見てたあの夢は
いつしか 僕1人のものになった
本当はわかっていた ごまかしてた
だけど 最後に言えた言葉は
自分に自信があるから できる事もあるけど
自分に自信がないから やりたい事もある
そうさ
後悔しても 真っ直ぐに生きた
誇りに思えるのなら
それは間違ってなんかない 与えられ
守られたものなど 必要なかったのだと
過ちも失敗も きっと宝物に変わる
そして 普通の日々を送る僕を
今も支えてくれている
あの頃の僕へ ありがとう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます