第42話 幻想美麗

凍えた見知らぬ街 1人歩く

季節がめぐる そのたびに

あんなに冷たかった あの冬の景色が

輝きを増してゆく


またいつか 会えるような気がして

私の中だけの世界 思い描いては

何度も同じフレーズだけ 

繰り返されてる事に気づく


堪えきれなくなるような

我慢なら 最初からしなければいい

貫けない嘘なら つかなければいい

言い訳ばかり 上手くて


あの日 初めて流した涙

別れの夜は 泣けなかったのに

キレイに飾り立てられてゆく

何気ない言葉も 時が経つほどに


本当に 会いたいのなら

今すぐ ホームに駆け込めばいい

声が聞きたいのなら あの番号を押せばいい

ただ それだけ


またいつか 会えるような気がして

いつまでも抱えながら 振り返り歩いてく 

思い出も あなたの嘘も

キレイに飾られてゆく 時が経つほどに





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る