第23話 思い出人

あなたに やっと会えた

夢にまで見た 2人の景色

でもなんだか つれないそぶり


少し強引なとこだけ 変わってない

何かを言葉にしたら 壊れそうなくらい

なのに 見つめ合うことすらできない

こんなに近くにいるのに


自分のことより 相手のことを

そんな優しさのつもりが

いつのまにか こんなにも別々の日々

送ってたこと 痛いくらい思い知るなんて

わかってた もうあの頃のあなたじゃない

だけど 変わったのは

本当は私の方なのかもね



ふざけて 左手に触れた

感覚すら もう忘れてる

他人のように あなたを遠く感じる


どうしてあの時 うち明けなかったのだろう

信じることよりも 一途に貫いてゆけたら

何も始まらない でも終わらない

優しいあなた もう悲しまないで


ずっと考えてばかりいた あのまま

2人 どこまで行けただろうか

儚い夢の続きも あの温もりも冷めてくなか

わずかな愛しさだけが 戸惑う

わかってた もうあの頃のようには なれない

そして 明日からまた

あなたは 思い出の中だけの人になる



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