第20話 夏慕情
地下鉄 見送る
蒸し暑く追う風
つかれた心 なんだか自分がわからなくなるよ
部屋で待っているのは 冷えた缶ビールだけ
あなたは いつだって
高い所を見て 完璧を求めて
夢中になってたあたしも いつしか
待ち焦がれた夏に 楽しさを忘れた
毎日が 湿っぽい朝で始まり
気づけば季節が変わっていた
幼い頃は 太陽の下
熱く激しい恋なんかもしたのに
今は どこにも行きたくない
どこへ行っても あなたがいなけりゃ
癒せる場所は
ここだけと思ってた
わがままも言わなくなって
弾ける事も知らずに
眩しくて 逃げて 影になってたよ
やるせないけど しょうがないよね
選んできたのは あたしだから
都会の蜃気楼の向こう
青い空に期待膨らんだなら
数えてきた あなたとの夏
今年は乾いた風の中で 見つめ合いたい
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