第7話 川
思いきり 息を吸い込んだ
懐かしい香り 湿った風と広い空
どこまでも続く 川のほとりで
スケッチブックに描いた
あの頃の景色のまま 変わらない川の色
そして あの頃の私たちがいた
この道を2人で 何度歩いただろう
安らぎを求めて集まる人達の中に
包まれていたね ずっと
上を走る電車の明かり 見送りながら
いつまでもあなたと眺めてた 満天の星空
変わらないでいる いつか
振り返り 別れる時が来ても
幼い頃 自転車で毎日来たように
ここにくれば 何かを見つけられた
ずっと あの時の瞳のままで
この道を2人で 何度歩いただろう
言葉を無くした夜は 立ち止まりここに居た
時の流れさえ 忘れて
壊れた時計台の下に座って泣いた
小さな2人が歩き始めた たとえ汚されても
変わらないでいる 2人の
心の中で 川は流れ続ける
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