第4話

中3になる時に、こんどは大阪の中学に転校になった。バネッサちゃんといっしょに同じ家に住んで、いっしょに同じ中学に通った。中学まで、ちょっと距離があったので、毎朝2人で自転車に乗って通学した。ゆるい坂道を登っていくと、やがて緑の木々の生い茂る道になってきて、木々の下を通って行くと、うすピンク色の校舎の中学に到達する。

クラスは別々だったから、自転車置場に自転車を置いて、それぞれの教室にむかった。


大阪の家には、最初に行った時から、なにか霊の存在を感じた。家全体を守ってくれてるような気もしたし、自分の部屋には、その部屋の霊が存在してて、バネッサちゃんの部屋には、その部屋の霊が存在してるような感じだった。


大阪の中学では、男子はみんなそれぞれ面白い子ばかりで、女子は転校生に対しても、みんなめっちゃ優しく接してくれた。男子は、好きなこと、得意なことを、みんな自由に好き勝手にやって、能力を伸ばしていってるみたい。女子は、みんな、それぞれ個性的だけど、自分に何かといろいろ話しかけてくれて、学校のこともいろいろ教えてくれて優しい。自分は女子みたいだから、女子とめっちゃ仲良くなって、学校でもいつも女子といっしょにいる。


中学を少し先に進むと、そこはもう、緑の木々の生い茂る森のようなところに入って行くので、放課後、バネッサちゃんといっしょに、森の中に入って行くと、2人とも思春期だから、えっちな気分になってきてしまう。だから、2人で、そこに行く時は、いつも、かるくチューをする。1回すると、何回もしたくなるので、続けて何回か、チューしてしまう。

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