第218話 国境の異変
繭の中でどれ位時間が経過しただろうか?
今は俺の腕の中にみっちゃん2号がいる。
みっちゃんのおねだりを叶えたのだが、それは彼女が検証しようとした事に協力した形だ。お前の欲を満たす為ではないのか?と言われると返す言葉が出ない。
俺とみっちゃん2号がエッチ、それも処女といたして、本体にその記憶を引き継ぐが、本体自体に変化が起こるかどうか、記憶だけが残るのか?それを初体験という形だった場合どうなるのかを確かめたいと言っていた。
そう言えば聞こえが良いが、何の事はなく俺が女子高生相手に体の関係を持っただけの話である。
とはいえ合法である。この大陸では既に本人の同意のみで結婚できる歳である。
それに俺とみっちゃんは結婚しているから何の問題もないはずである!
いや、良くないのだが、まぁそれは置いておくとして、取り敢えずいつ繭が弾けるか分からないので服を着る。
この後はせっかくだからとイチャイチャして過ごした。
降下を始めた時には着衣は整っており、みっちゃんとやった痕跡は収納の中だ!フッフッフッ!抜かりないぜ!
そして国境から近い町に降り立ち、全員いる事を確認すると、2号さんはフラフラになりながらも本体とハイタッチしていた。
皆我慢していたトイレを済ませたが、みっちゃんが俺の耳元で囁いた。
「新品未使用だったわ」
「新品って・・にお前なぁ!」
皆が何何?と聞いてきたが、みっちゃんは赤裸々に語った。
「さっき2号の方がこの人とエッチしたの。で、ハイタッチして記憶を取り込んだのだけど、本体の私はまだ処女のままよ!って言っていたの」
忘れていたが、ニーナ共々みっちゃんは中身おっさんだった・・・
アイリーンがみっちゃんにとんでもない物を見せてもらっていた。
いつ仕込んだのか、動画を撮っていた・・・
うわ!止めて・・・
俺に聞こえないと思ったのか、ボソボソと話していた。
狭い繭の中にいたから今は体を伸ばしたりと休憩中だ。
そんな中での女子の猥談だ。勿論俺は蚊帳の外だ。
何を話しているのか気になるところだが・・・
俺は疎外感に悲しくなっていたが、先ずは情報収集の為に国境警備隊の所に向かう。
国境警備隊の詰め所に顔を出したが、ニーナに話を任せた。
直ぐにニーナに呼ばれた。
「レオン、アーリバン側が誰もいないそうだ」
「どういう事だ?」
「3日前に突然いなくなっていたそうだ。念の為アーリバン側の詰め所に行ったが、施錠もされずにいなくなっており、駐屯兵が立ち入りを許されている官舎にも人影がなかったようだ。布団は畳まれており、夜中に撤収したようだぞ」
「前触れもなかったのか?」
「はっ!今の駐屯兵とは時折一緒に体を動かしたり、食べ物を交換したりと懇意にしており、入れ替わりになった時は間違いなくお互いに挨拶をするはずであります!」
どうするかなあ?となったたが、町に定時連絡をし、更に町からクマーシャルの総督府へ定時連絡をするよう、兵士に当面の間必要となる魔石をある程度渡して、連絡を密にするように指示をしたのであった。
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