第181話 メッセンジャーを飛ばす!
俺は誰に城の点検結果を伝えたら良いか分からず、会議室にいる者全員に向かって伝えた。
現状重要な構造体に損傷はなさそうだと。
ただ、壁に亀裂が入っている箇所を伝え、以前からのかどうか照合するようにとも伝えた。
誰がやるかは知らんが。
誰かやってくれるよな?
助けた高校生達も誰かが連れてきていたが、4人共オドオドしっぱなしだった。
ただ、そこにアイリーンとみっちゃんがいるから良かったが、目まぐるしい展開についてこれていなかったようだ。
モブ夫君とモブ子さんに混じってあの双子の片割れがいたのはすぐ分かった。
一卵性と言っていただけあって、やはりそっくりだ。
確かに胸の大きさが違う以外見分けが付かないように思うかもだけど、身体的特徴から違いを読み取らないと間違った方に間違った名前で声を掛けてしまう!だから重要なんだ。
どちらの胸が好みか?って言われると大きい方が・・・・
コホン。アイリーンに聞くと、こっちにいる尚ちゃんには朋ちゃんの事をちゃんと伝えてくれていた。
泣いて感謝をしていたと言っていた。
高校生達に関してだが、幸いな事に特に何かをされた訳でもなく、単に軟禁生活を送っていただけだった。
実際問題あの深刻王は一部のそれも大人のメイドさんにしか興味がなく、脅し文句も伝えられた事を棒読みしていただけで、子供には興味がない、幼児愛好者と一緒にするな!バカにするなどかなりの剣幕で質問に答えていたそうだ。
よく分からん。
高校生達の今後について話していたが、新国王は許されるならこの国に来た6名にこの国に賓客として残ってもらいたいと言う。
その後俺の提案で今この場にいる4人と、刺客として差し向けられた2人について、最終的には当人達の意向を尊重するとし、他の高校生達と一緒にアカデミーに通って貰う事にした。
要はアカデミーにいる間に今後の去就を決めたり、各自へのスカウトをとなった。
ただ、あまり過激なのや性接待は厳禁とした。
特に男子は性接待は強烈に作用するからと。
俺もそうだが・・・
基本的に高校生等を無事保護した事や、この国で起こっている事で現時点で判明している顛末等を記した手紙を書紀に書いてもらい、最後に俺とニーナが一緒に署名と封をし、1人の兵士をメッセンジャーとして託す事をになった。
警護の兵に先ずはと声を掛けたが、恐れるを知らぬ?若い者がメッセンジャーになる者の志願を求めた段階で即手をあげたのだ。
何人かはどうしようかと考えたようだが、その若者は即決だった。
俺は説明とメッセンジャーである事を証明できる物や、飛んでいる間の各種アイテムを、つまり快眠グッズを渡していく。
こればかりは早く安心を届けてあげたいとの思いで、会議を一時中断して行なっていた。
勿論その間に俺がいなくても済む内容に関しての会議は進んでいたのだが。
俺がメッセンジャーをシャルワルー国へと送り出した後、サルベルやイデアさんの所へのメッセンジャーを募った。
応じた者へ説明をしていると、緊急の伝令が駆け込んできた。
今回の内乱を引き起こした3男たる深刻王を傀儡として擁立した貴族達の所在が分かったのだ。
既に昨日町を出ており、王都から3日ほどにある代表である公爵の領土に向かったとの情報だ。
バカである。見付けてくれと言わんばかりの場所に向かったのだ。
俺としては捜索する手間がなくてよい。
領土に入られると厄介なので、俺はアイリーンとニーナを抱えて即座に街道を進む事に決めた。
馬車での移動だと思うので、ほどなく捕まえる事ができるだろう。
別の事をしたかったが、こればかりはまあ仕方がない。アイリーンの柔らかさとニーナの胸の感触を堪能するとしよう。コホン。懲らしめに行こう!
それらの者達の名前と特徴を教えてもらい、俺が今すぐに捕らえに行くと告げると皆驚いていた。
現実問題として、本来だと同じ速度のような馬車で追い掛けても先行されている分をカバーできるわけではない。
戒厳令を出して王都から人を出さないようにしていたが、門番が買収されており、その門番達も持ち場を放棄してついていったから交代の門番達が、当番の門番がいない事から脱出が判明したとか。
こんなんでこの国は大丈夫か?
俺達は追跡をする準備が終わり、出発する直前にエンピアルからの指摘で忘れてしまうところだったメッセンジャーを送り出したのであった。
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