第145話 シャルルはズレていた!
取り敢えず館の中に入り、食堂で話をする事になった。
先ずは6人と自己紹介をした。
また、公爵についてシャルルは正直に話してきた。
嫌いというか苦手なのだと。
その為先入観を植え付けるような話をしたという。
確かに嘘を言うような性質ではないが、苛烈な人だと。
女癖も悪いと言うが、俺が見た妾等は大事に扱い、慕われさえしていた。
公爵は女を全力で口説き、口説いた女は全力で守ると俺に豪語していた。
妾が10人はいるが、多くの妾を持ち、所構わず女を口説いているので、シャルルは公爵の事を嫌っていたようだ。
ただ、ニーナにそうしたように、断ってきた相手に対してしつこくせず、向こうから申し入れがない限り放置するのだとか。
不思議な事に、2度3度と口説かれないそうで、1度話した相手の事はよく覚えているそうだ。
そして俺の読み通り、女を抱きたいが身籠られるとお家騒動に成りかねないので、これまでは避妊に苦労していたと言っていた。
シャルルと話していて誤解があったと理解していたが、その後シャルルはアイリーンとみっちゃんに誤解を招く発言をする。
先日と同じだ。
「アイリーンさん、みっちゃん、良いですか?今回は丁度良かったと思います。私達との初夜に向け高級娼婦で練習していたその1回ですから・・・」
貴族はよく分からない。
そう言えばさくらといったが、彼氏と仲が良いな。ずっとくっついて離れない。
それと取り敢えず明日からの事を決めた。冒険者ギルドにて初心者講習を皆で受けると。
勿論ニーナは違う。
彼女は公爵の所へ剣を教えに行く。
その間俺達は初心者講習を受けたりと、今迄出来ていなかった事をする。
それと最優先事項としてスキル制御やポイントについて話をし、まずは6人にスキル制御の1段階目を取らせた。
それに2段階目について話した。
また、初心者向けの講習を終えた後、俺と魔物を倒してのパワーレベリングをする事を伝えた。
町から20分も歩けばゴブリンやらオークが闊歩しており、人が多い所に魔物が発生しやすい。
それもあり魔物の駆除にはそんなに困らない。
一説によると、町で使われた魔石が(魔力が)町の近くで集まり、やがてコアを形成して魔物が作られる。
ある一定の強さの魔物は長い時間を生き抜いた魔物が進化したとか、特定のスポットで生まれる魔物が強いな等だ。
また、イレギュラーで上位個体が発生するとか、特定の時期に魔物が発生しやすい等と諸説ある。
取り敢えず俺がやった女は上玉だったが、えがった!と言っておこう。
男の事を知り尽くしていて、その体というか、手練手管に虜になりそうな位だ。
正直言って身請けしようと思った位だ。
ただ、皆の話から俺は確かに女とやってきたが、意図せずに苦行でやらされてきた事になっているのが幸いだ。
公爵に渡したコンドームは自分で使うのよりも、娼婦に配りたいと言っていた。
追加で買えないか?と言われたりする。
確かに王族貴族は嫡子の問題もあり、どこかで子をもうけるのを避けなければならないが、それよりも、娼婦の妊娠の方が問題が大きいと言っていた。
彼女達の殆どが奴隷で、娼館主が奴隷の主だ。
彼女達の方は客である男を取って、その稼ぎで生きていてそれしか生きる術がない。
身籠ると危険な堕胎をせざるを得ず、その為に命を落とす者も出るのだと。
娼婦がいなければ性犯罪が増え、治安が悪化する問題があり必要悪だそうだ。
俺もそれを言われると否定できなかった。
そこでもしもこのような素晴らしい避妊具が安価に手に入るならば、娼婦の死亡率がかなり減るはずだから何とかならないかと聞かれた。
公爵は自分の事よりも、そういった底辺の者の心配をしていた。
そんな事を食事の時に・・・・流石に話せなかったから、後でアイリーンにそれとなく話そう。
取り敢えず今は新たに救った?高校生達に向き合い、今後の事について話そうと思う。
まずは食事をしよう!
いただきます!
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