第104話 side さくら3

 何やら待機している部屋の外で騒ぎがするの。隣は能力測定をする小部屋よね。そうしていると瑞希達が来て、あの男が指示をした?神官の人を組み伏せていたわ。しかも何か知らないけれども、奴隷にしたようよ。何よそれ!

 しかも瑞希も付き従っているわね。嫌な予感がするわ。私達に首輪を着けた神官の首にも私達と同じ首輪がされているわ。何故?しかも組み伏せられている神官を他の神官3人が組み伏せているって、これ何よ?状況に頭が追い付かないわ。


 瑞希があの男の指示で話してきたわ


「時間がないの!皆騙されたのよ!この人を見て!これは奴隷の首輪よ!こちらの栃朗さんが外してくれるから言う事を聞いて」


「済まない。時間がないから一度痛い思いをしてもらう」


 そういうと首輪からありえない傷みが来たわ。ああ、私は奴隷になったのね。涙が出た。痛すぎるわ。死んだ方がマシって位に。あの男が私達にしたのね。駄目。もうこの痛みに耐えられないわ。今この場であの男が私を抱くと言えば私は迷わずに裸になり、皆の前であっても初めてを捧げるでしょう。そう、私はあいつのもの。性的にご奉仕しろと言われたら喜んでお尻を振るわ。


 それくらい痛かったの。私はこの1秒の痛みで、心から彼に降ったわ。心が折れたわ。だからお願い。何でもするからもうあれは止めて!


 その後の事は何となく覚えているわ。信じても良いの?性的に何もしないって?私はあの痛みを避ける為なら何でもするよ?でもね、和美だけは助けてあげて!


 手を繋げって言われたわ。

 皆夢遊病のように手を繋いだわ。隣は誰?右手は和美の手よね。彼女の顔も真っ青だったわ。私もそうなのでしょうね。今は指示に従うしかないわ。


 何か景色が変わった?巨大な穴の中にいる感じ?お城の中にいたわよね!?


「タウンドリフト!」


 あの男が1言発すると私達は上空に舞い上がっていくわ。余りの事に叫び声すら出せなく、眼下に町?が見え、繋いでいた手もいつの間にか何も握っていなかったわ。人が点にしか見えない高さまで来たけど、ミニチュア模型でも見ている感じで、まるで現実感がないわね。


 あっ!飛んだ?びゅーんって感じでどこかに向かって飛び始めたわ。新幹線?位のスピード?いえ、それ以上ね。飛行機位?


 なにか不思議な膜?の中にいるようね。

 外は見えるけど、近くに1、2、3、4、5と中は見えないけど、多分5人が同じように飛ばされているわね。荷物も何故か一緒にあるわね。ってさっき聞いた時にアイテムボックスってのがあって、小さな子供位の重さが入ると言われて鞄を入れたのよね。お財布代わりに使うのがよいのかな?まるでゲームの世界よね! 


 そういえばあの中に和美がいるのかしら?あの5人組だったらいやだな。犯されるに違いないわ。違う事を祈るしかないわね。

 スマホ・・・やっぱり圏外よね。そうよね。


 しかし、いつまで飛ぶのかしら?不味いわね。おしっこがしたくなったわ!まだ我慢できるけど、我慢出来なくなったらどうしましょう?この膜の中でするしかないのかな?こちらから向こうが見えないから、向こうからも見えないわよね?我慢できなくなったらしようかな。早く着いて欲しいな。安全な所だと嬉しいわね!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る