第88話 side みーちゃん6
今日は冒険者ギルドにて初心者講習を受けに行っているの。
冒険者登録というのをしたのだけれども、不定期だけど無料で初心者を対象とした講習をやっているからと、ミライさんとガナフスキーさん達に勧められて参加しに来ているの。
既に師事している人から教えられていたりすると不要なのだけれども、今回は7人で来ているの。2人共戦闘は教えてくれるのだけれども、自分達の事でやらないといけない事があって丁度良いからと厄介払いされたのかな?
講習は2日で今日が2日目なの。
困った事に冒険者パーティーは4人〜6人が推奨されているの。私達は7人。
理由は特に初心者だと3人は少な過ぎて、余程の実力者がいないと死亡率が高くなるんだって。
上限の方は、別に7人でも良いらしいのだけど、何故か冒険者パーティーが6人迄しか組めないのだそうよ。確かに私達も試したけど、私以外の6人で取り敢えず組んでもらったの。
なんかね、私達と一緒に来た男子と私以外の女子が仲が良いのよ。くっつきそうな予感。特にこの3人になみ達はよく毒づいていたのだけれども、ツンデレのようね。どこが良いのかしら?
私なら瑞希といたあの人が好みかな。駄目よ。大学に行くまでは彼氏は作らないって決めていたの。でも大学には行けそうに無いわね。代わりに魔法学校?てのに行こうかしら。
そうそう、どうも昨日真田君が佐東達を見たって。素行が悪く1番会いたくないあの5人が誰かに連れられて、歓楽街の方に向かっていたようね。
それと昨日の夕方剣聖さんがお屋敷に来たの。
イデアさんが不在だったので、明日また来るって言ってたけど、何故か1人だったのよね。
ひょっとしたら瑞希とあの男の人を連れて来ていると思ったのだけれども、イデアさんが言っていた勇者を迎えに向かわせたのは失敗したのかな?そもそも瑞希やあの男の人、どちらか又は片方が勇者だとは限らないもんね。
でもあの男の人只者じゃないわ。
絶対に勇者って彼よ!
そんな思いはともかく、夕方少し前に講習は無事に終わり屋敷に戻る。
丁度玄関にあの妙にセクシーな格好をしている剣聖さんが見えて、ドアを閉めたわ。
1人で来たのかしら?それにしても綺麗な女性ね。
剣聖っててっきり男の人で、しかもイケメンなのだと予測していたから驚いたけれども、はぁ・・・美貌の剣士か。
イケメンに指導されて恋仲に落ちる夢も無くなったな。
取り敢えず汗をかいたからお風呂に入りたいわ。勿論女子が先よ!
この屋敷にはお風呂があるのよ!
貴族の屋敷位にしかないんだって。
そうそう、風呂を上がったら少し早いけど、食事をしに来るように言われたわ。
そして食堂に入ると既にイデアさん、ミライさん、ガナフスキーさんが居たわ。
それと後ろ姿から剣聖さん以外に3人がいるわね。
1人はあっ!こっちを向いたわね。金髪で有りえない位に綺麗な顔ね。胸・・・うん。見なかった事にしよう。あっ!首にあの奴隷の首輪をしているわね。何者?
あと男の人と、髪の長い女の人もいるけど、なんか後ろ姿が瑞希に似ているわね。どうやらイデアさんと話しているようね。
あーお腹減った!席に着いて早く食べたいな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます