第20話 春が終わる

春が終わる 

花風が

麗らかに笑えば

桜ばな華やかに舞上がり

潔い良く散果てる

切なさを織り込み

痛々しさを残して


気付けば桜は緑を纏い

凜とした姿に衣替え


風は青緑の空気を纏い

木立を抜け薫風となり

初夏を知らせに吹き走る


時に雨垂れを聞きながらひと休み


色が変わり 風が変わり

春が終わる










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