第2話 ピンクのパールをつけたクマ

「おい!そこの君!きみだよ」

振り返ると鮭を抱えてっ立っている大きな熊がいた

「なんです?何か御用?

私はとても急いでいますの」

大きな熊は鮭を差し出し

「持ちものが違うよ!

そのピンクのキラリとしたもの

似合って無いし」

「まあ なんて失礼な

ピンクのパールをつけたクマを知らないなんて 熊の風上にもおけない!」

「何言いやがる 熊は鮭

と昔から決まっているんだよ」

「あらら~だから人気無くなる訳だ 私は救世主なの クマにハチミツ ソフトをかぶりハートフルなクマさんが世界中を席巻しているけど エロカワクマさんもね

でも これからはこれよ

ピンクのパールをつけたクマが

世界を救う!

まずははどんなクマより目を引いくにはキャッチコピーが必要!

今からそれをつけてもらうために

世界中を走るの」

「夢見てるのか?

どうやって救うんだ 

でかい事言ってよ」

「お馬鹿さんね 一匹では無理でも本気で心一つに出来たら

姿形は関係無いの

そのためにクマは走るの」

「一つになったら?」

ピンクのパールをつけたクマは

立ち上がり叫ぶ

「狙うはただひとつ

北の大地に住む凶暴化した

熊!!のみ!」

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