第3話家族で銭湯

今日はこどもの日。会社を休んで東山動植物園に家族で向かった。

どこも、人、人、人ばかり。

一周回り、途中嫁さんの手作り弁当を食べた。

暑い。

夜は、焼き肉屋を予約しているので、4時開店の松の湯へ家族全員で向かった。

嫁さんの理恵は子供のゆきを連れて女風呂に向かい、男チームは宗一を連れて男風呂に入った。


身体を洗い、ジェット風呂に向かった。

息子はジェット水流の勢いに任せ尻を近づけた。

「パパ、パパ見てみて!すんごい屁!」

西野は爆笑した。

「じゃ、パパの見てみて!ジェット水流に肛門を当て、モーモー」

宗一は爆笑した。

そこに、松の湯のぬし溝口さんが現れた。

「あらっ、西野君。今日はこどもの日だからね。ボク?何歳になったの?」

「6才です」

「はい、良く出来ました」

「溝口さん、僕ら上がるんでどうぞ」

「急かしたみたいでゴメンよ」


溝口さんはまた、水流で肛門を洗っている。

僕ら親子のクソも知らずになぁ。

脱衣所で着替えていると、サングラスに金のネックレスをした男が入ってきた。

「あら、西条さん」

男は気付き、

「おっ、西野の旦那。今日は若い衆に力付けさせる為に俺の作業チーム集めてバーベキューよ!おいっ、挨拶」

西条に言われて挨拶した男は、

「寺前健二です」

「西野です。宜しく。西条さん、今日は予定があって、またいつか飲みましょ」

「うん。そうだな。じゃ!」


西野と子供は着替えて、外に出ると、理恵とゆきは牛乳を飲んでいた。西野は美味しいビール飲む為に我慢して、宗一だけミックスジュースを飲ませた。

4人は理恵が運転する車で焼き肉屋に向かった。

雨がパラパラと降ってきた。

車で30分の場所にある焼き肉屋に到着したが、店は所々しか客が入ってなかった。

コロナか……。


4人は乾杯して、肉を焼きだした。西野はチャンジャで生ビールを飲んでいた。

しばらくすると、店が賑やかになった。

西条さんだ……


「あらっ、西野の旦那?珍しいねぇ。雨でバーベキュー中止。ここで食べることにするから。あら、奥様ですか。銭湯仲間の西条です」

「いつも、お世話になってます」

西条らは、奥の席に向かった。若い衆が5人も付いていた。

「幸太君、人気ものだね?」

「ぱ~ぱ~は人気ものだよ!お風呂でモーモーしたんだよ!」

「宗一、モーモーって何よ!」

「ま、まぁ、焼き肉を楽しもうじゃないのさ~、ねえ、ゆきちゅん!」


話しは次回へ続く!

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