突如現れた人類の敵、IAとの戦いに身を投じる高校生、篠崎隼人の物語。
非常に強く映像作品を意識して書かれた小説だと思う。「ターミネーター」や「オールユアニードイズキル」などのSF映画らしさも感じるが、やはり一番近い構成なのはTVアニメだろう。
プロローグはさしずめアバンタイトルで、始動編が第一話と言ったところだろうか。
話の骨子は侵略SFものらしく、破壊される町や殺されていく人間等の描写など、容赦なく凄惨な光景が描かれていく。この陰惨さを払しょくするカタルシスはあるのだろうか?
SFが好きな人、人がちょっとグロく死んだりする古めのロボットアニメが好きな人などにおすすめの一作。