72『【#オンライブフェスDAY2】エンディング【オンライブ公式】』

 …オレがなんとか歌い終わった後も当然3Dライブは続く。

 とはいえ常に出番があるってわけじゃない。その間は。


『そぉら! アタシの歌、しっかり刻み付けろよ!』


『~~っ!!』


【めっちゃぴょんぴょんしてるな宵!】

【ぴょんぴょん(物理)】

【また転ぶぞ】

【言葉を失う宵】

【今の気持ちを全身で表現してて草】

【ちっちゃい子か??】

【竜乃姐かっこよすぎる…】

【声のイケメン度がエグいよぉ…】

【俺メスだったかもしれん…】


『皆様に負けないよう、精一杯歌わせていただきますね』


『お姫様で華奢な感じなのに歌声がパワフルなのヤバいな?? ギャップで死んでしまう…』


【これはほんとにそう】

【動きも軽やかなのにしっかり重さが感じられるんだよね…】

【めっちゃ声伸びるよねミラ様】

【歌声と普段の声が似てるようで全然違うんよな】

【ギャップはお前もじゃい!】

【勝手に死ぬな生きろ】


 …みたく、それはもうめちゃめちゃにエンジョイしていた。歌祭りの時もそうだったけど、生で聴く歌はめちゃめちゃキく。いずれガンとかにも間違いなく効くと思う!


(ふへへ…最&高すぎる…)


 見せちゃいけない顔になってる気がするが気にしない。だって仕方ないじゃん! こんなの誰だってこうなるよ、天空あまぞら先輩や幽世かくりよ先輩なんて3Dを活かして振り付けやダンスまで披露してくれてるんだもん!


『あかりさん』


 いやー…いきなりステージにぶち込まれた時はどうなることかと思ったけど、なんやかんやで結果オーライ…


『あーかーりーさん!』

『ひぇっ!?!』


 耳元で名前を呼ばれて飛び上がる。な、なに!? 何事!?


『あかりさんも踊ってみる? 教えるよ』

『えっ、えっ??』

『おーいいな、アタシも教えてやるよ』


 返事をする前にどんどん話が進んでいく。因幡いなば先輩を見てみればそっと気配を消していた。く、クソぉ…完全にデコイに使われた…!


『ツーステップとかどうかな?』

『つ、ツーステップ…?』

『右足を右に一歩出して』

『は、はい…』

『そしたら次は残った左足を右足の方に寄せてみ』


 早々に観念して二人の指示に従い、足を動かす。


『次は左足を左方向に一歩』

『で、残った右を左足に寄せる。これを連続してやるだけだ』

『えっと、右足出して、左足寄せて、左足出して、右足を寄せる…』

『そ。簡単だろ』


 確かに簡単…なのかな…? いや本当に簡単か、これ…? でもとりあえずここまで来たらやってみるしかないよね…。


『ちなみにこれを連続してやるとこんな感じ』


 腕の振り付けも併せて天空先輩がお手本を見せてくれる。いやキレッキレすぎるが?? そう思うと同時に悟ってしまった。これ単純っぽいけどオレには絶っっ対無理なやつ!!


『れ、練習…しておきます…』

『じゃああかりさんもレッツチャレンジ! いくよーワンツーワンツー!』

『ええ゛っ!? わ、わんつーわんつーっあたっ!?』


 意外にもちょっとだけできたが、結局重心を崩して転んでしまった。もう! だから嫌だったのに!


【綺麗に転んだな】

【歌は得意でもダンスはダメか】

【宵が運動音痴なのは解釈一致】

【思ったよりは動けてるじゃん宵】

【こいついつも転んでんな】

【めっさ揺れとる…】

【スパッツ!!!】

【草】


『そこ草じゃないが???』


 こっちはいきなり無茶ぶりされた割には結構頑張ったんだが??


『転んじゃったけど上手かったよ! 大丈夫、続けていけばもっと綺麗に踊れるようになるさ』

『初めてにしてはよく動けてたぜ、これからも一緒に練習していこうな!』

『続けていけば?? これからも??? あっ、ありがとうございます…』


 二人の手を取って立ち上がる。この数秒で?マークが溢れてしまった。なんでオレが今後もダンスを練習するみたいな流れになってるんですか??


 …そんなことがありつつも、迎えた最後の全体曲。ここ最近流行っていた曲であることもあって何とか歌えたが、最初に歌った時みたいな感覚にはならなかった。でもよくよく考えればこれまであんな風になったのって歌祭りの時くらいだったし、何か細かい条件みたいなのがあるのかもしれない。…いや使いにくっ!? 全然チート特典でもなんでもないじゃん!


『名残惜しいけど3Dライブはここまでっ』

『このままエンディングへ行っちゃうよっ』

『だからハールー!』


 これでようやくステージから降りられる…!


『エンディングもこのままこのメンバーでお送りするよ』


 …なんてことはなかった。知ってた!

 しかしもうエンディングだし、さすがにこれ以上精神を削られるような出来事は起きないだろう。ふふふ…勝ったな!


『で、始まって早々だけど大事なお知らせがあります!』


 …。流れ変わったな…?


『な、なんと…この度、四期生の募集が開始されますっ!』

『──ぁっ…』

『あっあかりさん!?』

『滑り込みセーフ』


【四期生!?】

【四期生来た!!!!】

【またやべーやつが増えるのか!】

【次はどんなのが発掘されてくるのか】

【宵が…】


 …はっ!? 安心しきっていたところにクソデカ発表をくらって一瞬意識が飛んでしまった。って永遠とわさん!?


『あ、ありがとうございます…け、けどなんで膝枕…』

『あかりが倒れたから』

『あ、ご、ごめんなさい…けどそ、その…膝枕したりされたりする関係はさくらちゃんと永遠さんのお二人だけに許されてて欲しいというか…』


【草ァ!】

【また解釈違い起こしてて草】

【最高にめんどくせ~】

【ほんまこいつ…】

【オタク特有の早口やめろ】


 受け止めてくれたうえ膝枕までしてくれた永遠さんに再度お礼を言いつつ、オレ史上でも類を見ない速度でバッと離れる。うぅ…聖域を汚してしまったみたいで本当に申し訳ねぇ…。


『がーん…』

『絵に描いたみたいなリアクションしてんな…』

『あかりちゃんに逃げられたのが余程ショックだったんでしょうね…』


 落ち込む永遠さんの姿に罪悪感が湧いてくるが、これも推しを守るためなんです! …って、そうじゃなくて!!


『よ、四期生!?!?!』

『えっ!? あ、うん、そうだよ! 四期生の募集がスタートします! 詳しくは公式サイトから確認してみてねっ』

『す、スマホスマホ…サイトおっも…』


【ステージに上がってる最中に確認しようとするな】

【ステージ上でスマホいじるな】

【確かに繋がらん…】

【完全にサイト落ちてますね…】


『アクセスの集中で落ちてしまっているみたいだね』

『しょぼーん…』

『あーもう、ハルったら…! あかりちゃん、前みたいにハルって呼んであげて?』

『ええ…うー、は、ハル…』

『はいこちらハル。二日間、本当にあっという間だった。次がいつになるかはまだ分からないけど、またステージでみんなと会いたい』

『だな。普段の配信の時とは比べ物にならないくらいお前らを近くに感じられて楽しかったぜ』

『ふふ、近くに感じられるってとても良い響きですね♡』

『わ、私は次回はもう少し出番を控えめにしていただけたら…』

『それじゃああかりちゃん、締めのじゃなーをお願いしますっ!』

『ぅえ゛ぇ!?! …あーもう、じゃなー!!!』


【じゃなー!!】

【GG】

【二日間ありがとうございました!最高でした!】

【次回は絶対会場行くぞ行くぞ行くぞ】

【勝手に終わるな…頼むから終わるな…】

【It was the best two days of my life!!!! I pray to God it will happen again!】

【ヤケクソじゃなーすき】

【じゃなーを愛せ】

【最後まで盛り沢山だったな…】



この配信は終了しました


【#オンライブフェスDAY2】エンディング【オンライブ公式】

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オンライブ公式チャンネル✓

チャンネル登録者数 66.5万人

251,915 人が視聴中・~分前にライブ配信開始

【onlive 1st fes. Supported By ~】

 二日間に亘りましたフェスも皆様のおかげでエンディングを迎えました!

 その模様をYouTube Liveで無料配信!

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 #オンライブフェスDAY2


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